J2が熱い!闘将・ラモス瑠偉FC岐阜監督を直撃【後編】

’10年W杯得点王&MVPフォルランがJ1に加入、6月にはブラジルW杯出場と’14年の日本サッカー界は熱気に包まれそうだが、J2も負けてはいない。我々の胸を熱くした伝説の男たちが続々とJ2の舞台に集結、火花を散らし始めたのだ! ◆今季、最も注目を浴びるFC岐阜。闘将・ラモス瑠偉監督を直撃!【後編】
ラモス瑠偉

時には自らボールを蹴り、選手を指導するラモス監督。チーム生え抜きのDF田中秀人は、「監督は厳しい一面もあるが、普段は気さくで楽しい方」と話す

 大型補強を行い「台風の目」といわれる岐阜の最大の“目玉”は何といってもラモス監督の就任だ。2年連続で残留争いをしてきたクラブが掲げる目標は10位以内。新生・岐阜には結果も求められる。7年ぶりにJリーグの監督へと復帰したラモス瑠偉は何を思うのか。(※インタビューは開幕前に行ないました) ⇒【前編】はコチラ ――昨季は開幕から7試合勝利がなかっただけに、今季は開幕戦が重要になるのでは? ラモス:「去年開幕で7連敗した」と言われても、俺の知ったことじゃないし、もしかしたら今季の俺たちも10連敗するかもしれない。ただ、連敗してサポーターを不安にしてしまってはいけない。開幕戦は地元だし、サポーターの期待もすごく感じる。そういう意味では勝ちたい。でも、それはどこの監督だって望んでいること。他チームを見れば、磐田は選手がほとんど残り、シャムスカという素晴らしい監督も来た。千葉も京都も湘南も大分も成長している。岐阜は去年ビリから2番目のチームなんだし、難しいに決まってる。ただ、不可能じゃない。俺の人生これまでも楽じゃなかったけど逃げなかった。これからも逃げないし、やれることをやっていくだけ。 ――6位以内に入ればプレーオフで昇格のチャンスもあります。 ラモス:可能性はどこのチームもある。ただ、甘くはない。せめて、来年、再来年につながるような結果を残せれば。ホントに10位以内に入れたらすごいことだと思う。 ――現役時代のラモスさんのプレー同様、岐阜の選手にも魂のこもったプレーが期待されます。 ラモス:当たり前! みんなやってくれますよ。そうしないと選手全員クビにしますから(笑)。俺がせっかく蝋燭に火をつけたんだから、その火を花火みたいに消さないようにしないと。 ※開幕戦結果(オフィシャル発表より) 3月2日(日)Jリーグディビジョン2 第1節 (長良川競技場) FC岐阜 3-1 カマタマーレ讃岐 (前半1-0 後半2-1) 【ラモス瑠偉】 ’57年生まれ。現役引退後は沖縄かりゆしFC、柏レイソルコーチ、東京V監督、ビーチサッカー日本代表監督を歴任。7年ぶりにJの現場復帰 <22チームがJ1昇格へ火花を散らす> ●コンサドーレ札幌 昨季はJ1昇格プレーオフにわずかに届かず。今季は6月に小野伸二(Wシドニー)の加入も内定し、万全の体制でJ1復帰を狙う ●モンテディオ山形 過去2年はプレーオフ圏外に終わったが、今季は16年ぶりに石崎信弘監督が復帰。課題だった守備を改善できるか ●水戸ホーリーホック 昨季は15位に終わったものの、柱谷哲二監督の続投を決定。’02年W杯でゴールを挙げた鈴木隆行も4年目のシーズンを迎える ●栃木SC 昨季「5年でJ1昇格」の夢は破れたが、今季も苦しい戦いが予想される。爆発力のなさをチーム力でカバーできるか ●ザスパクサツ群馬 昨季は屈辱の20位を経験したが、13ゴールを挙げたエース平繁龍一が残留したのは大きい。秋葉忠宏監督は今季が2年目 ●ジェフユナイテッド市原・千葉 今季でJ2も5シーズン目。そろそろJ1に復帰したいが、そのためには元日本代表FW森本貴幸の爆発力が不可欠 ●東京ヴェルディ 三浦泰年監督1年目の昨季はJ2で13位。元日本代表・高原直泰や復帰した平本一樹の爆発に期待したい ●横浜FC 47歳になるキング・カズ(三浦知良)は、いまだ健在。サポーターから絶大な信頼を受ける山口素弘監督の下、3年目を迎える ●湘南ベルマーレ 3年ぶりのJ1挑戦はわずか1年で幕を閉じたが、そこで得た経験は大きい。アグレッシブなスタイルで再び昇格を狙う ●松本山雅FC 昨季はプレーオフ進出を目前で逃したが、反町康治監督の下、いよいよ昇格候補の筆頭に。右SBの田中隼磨ら実力者を補強 ●カターレ富山 安間貴義監督体制で実質4年目。トップ下を務めるFW白崎凌平はリオ五輪のエース候補としてブレイク間違いなしの注目株 ●ジュビロ磐田 元大分のシャムスカ監督を迎え、FWにはポーランドから松井大輔が加入。日本代表・駒野友一、前田遼一とJ1復帰を目指す ●FC岐阜 元日本代表の川口能活、三都主アレサンドロらが加入するなど、大型補強を敢行。指揮官にはレジェンド、ラモス瑠偉が就任 ●京都サンガF.C. ドイツW杯日本代表のFW大黒将志やロンドン五輪予選で活躍した左SB比嘉祐介らが新加入。今季こそ昇格を狙う ●ファジアーノ岡山FC 影山雅永監督のもと5年目。岐阜から新加入の染矢一樹は得点力があるMF。的確な補強で、攻撃面のアップを図る ●カマタマーレ讃岐 昨季、鳥取とのJ2・JFL入れ替え戦を制し、悲願のJ2昇格を果たした讃岐。元日本代表FW我那覇和樹も4年ぶりのJ復帰 ●愛媛FC 昨季から17人がチームを離れるなど、メンバーは一新。石丸清隆監督の下、若返った愛媛は本気でプレーオフ進出を目指す ●アビスパ福岡 プシュニク監督が見せるベンチ前での喜怒哀楽は見ていても楽しい。前線にはかつて横浜FMなどで活躍した坂田大輔が君臨 ●ギラヴァンツ北九州 補強の目玉は昨季京都で12ゴールを挙げたFW原一樹。限られた予算のなか、頼みは柱谷幸一監督の巧みな手腕か ●V・ファーレン長崎 昨季はJ2加入1年目にして、J1昇格にあと一歩のところまで迫った。高木琢也体制2年目の今季は期待がさらに高まる ●ロアッソ熊本 昨季は過去最低の19位で終えた。フレッシュなメンバーが揃うなか、CFには地元出身の巻誠一郎が加入。中盤には藤本主悦も ●大分トリニータ ’12年にJ2・6位ながらプレーオフを制したものの、昨季は4季ぶりのJ1で大苦戦し、1年でJ2に逆戻り。FW高松大樹に期待 ― [今年のサッカーはJ2が面白い!]これだけの理由【2】 ―
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