ついにJ3が始動!野人・岡野が鳥取GMに
’14シーズンから、Jリーグの3部カテゴリーとして、J3がスタートしたことをご存じだろうか。
簡単に説明すると、参加12チームが3回戦総当たりで計33節を戦い、原則として首位チームがJ2へ自動昇格、2位チームがJ2の21位との入れ替え戦に臨むことになる。ただ、これはあくまで原則で、J3は厳密に言えばJ1、J2とは異なり、アマチュア色が強く組織運営も別。各チームにそれぞれ3人のプロ選手の保有が義務付けられているが、逆をいえばプロが3人いればいいともされる。それだけに、スタジアムなどの環境面でJ2の規定を満たしていないクラブも多く、実質的に現時点で昇格の資格を持ってリーグに臨んでいるのは鳥取、町田、金沢の3チームのみだ。
ちなみに、参加12チームのうち1チームは、JリーグU-22選抜とされ、チーム編成の都合で各節ごとにベンチ入りできなかった若手のメンバー16人を集めて試合に臨むとのこと。また、仮に昇格の資格を持たないチームが上位に入った場合、基本的に順位の繰り上げはない。
注目チームを挙げるなら、昨季限りで現役を引退した野人・岡野雅行がGMに就任した唯一のJ2経験クラブ、鳥取になるだろう。その岡野の初仕事が監督の選定だったが、託されたのはG大阪でも監督経験のある松波正信。現役時代はミスター・ガンバと呼ばれた松波は、果たして“野人”の期待に応え1年でのJ2復帰という目標を達成できるか、注目だ。
◆J3初年度を戦う12チーム
●グルージャ盛岡
唯一、地域リーグからの参入となった盛岡。持ち味のハードワークでどこまで戦えるか
●ブラウブリッツ秋田
かつて読売クラブでテクニシャンとして名を馳せた与那城ジョージが監督を務める
●福島ユナイテッドFC
J3元年の監督に、かつて神戸などでプレーした栗原圭介を招聘。選手も14人を補強
●FC町田ゼルビア
新指揮官は4年ぶり2度目の就任となった元日本代表DF相馬直樹。攻守の切り替えが武器
●Y.S.C.C横浜
横浜に誕生した3つ目のJクラブ。「地域に根差したクラブづくり」を標榜する市民クラブだ
●SC相模原
元日本代表MF望月重良がクラブ代表を務める。背番号10はかつて天才と称された佐野裕哉
●AC長野パルセイロ
今年40歳を迎える元日本代表の伊東輝悦を補強するなど、戦力はリーグ屈指。優勝候補だ
●ツエーゲン金沢
JFL得点王の辻正男ら、上位進出を目指すべく積極的な補強を敢行。堅守速攻が売り
●藤枝MYFC
静岡の第3勢力。監督は「キャプテン翼」のキャラクターにもなった伝説の男・水島武蔵
●ガイナーレ鳥取
松波正信新監督の下、攻撃サッカーでJ2復帰を狙う。36歳の倉貫一毅が京都から加入
●FC琉球
32歳となった“浪速のゴン”こと中山悟志がエースに君臨。監督の薩川了洋は元柏のDF
●JリーグU-22選抜
土曜に集合し、日曜に試合。強行軍の寄せ集めチームは、果たしてJの強化につながるか
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