更新日:2015年07月28日 16:20
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ご当地キャラも奮闘! 謎の「ニュースポーツ」に挑戦

 3月15日、東京・昭和記念公園にて、幅広い年代が楽しめる「ニュースポーツ」23種目を体験できるイベント「ニュースポーツEXPO in 多摩2014」が開催された。ニュースポーツは、1980年より新しく考案、紹介されたスポーツ群で、身体能力や体格を問わず、幅広い年代が楽しめることが特徴。メジャーなところでは、スポーツ吹矢、フライングディスク、ダブルダッチ、グラウンド・ゴルフ、スポーツチャンバラなどが人気を集めていたが、会場には初めて名前を聞くようなマイナー競技も多数あった。運動不足を解消すべく、記者が体験したその一部を紹介しよう。  まず、ひときわ異様な雰囲気を放っていたのは、バドミントンで使うようなラケットを、左右にゆらりゆらりと振っている集団。ラケット上にボールを置き、遠心力を利用してラケットからボールが飛び出さないように腕を回すことが基本となっているらしく、しなやかでリズミカルな動きについ見入ってしまった。「太極柔力球(たいきょくじゅうりょくきゅう)」と名付けられたこの競技は、1991年に中国で生まれ、中国国内では50万~60万人の競技人口を誇っているという。日本には2002年に紹介され、現在では約6000本のラケットが普及し、競技人口を増やしつつあるという。  音楽に合わせて演技をする採点演技と、コートを挟んでボールを「迎」「引」「放」を基本にやり取りするゲームが行われており、ゲームでもしなやかな動きが特徴だ。ラケットを背面に回してボールを受け、弧を描いて勢いを殺しながら相手にボールを戻す、その一連の無駄のない動きは、イチローのバックホームへの送球を彷彿とさせた。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=606706 ◆端から見ると何をやっているか分からない謎スポーツも  木の棒を投げて角材を倒す。シンプルながら、幼児から大人までついつい大声を出して楽しんでいたのが「クッブ」。スウェーデン語で「薪」を意味し、2チームが相手側に立っている角材(クッブ)を、丸い棒(カストピンナ)を投げて倒していき、最終的に中央のキングを先に倒した方が勝ちという競技。見た目的には地味だが、参加してみると実に面白い。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=606710
クッブ

クッブ(スウェーデン語で「薪」)

 アンダーハンドで投げた棒は、角材の手前で地面にぶつかり、思ってもいない方向に跳ねてしまったり、角材の頭をかすめて揺らすも倒れなかったりと、なかなかもどかしい展開となる。「あー!惜しい!」と悔しがった後、見事に倒した仲間が出るとハイタッチして大喜び。初対面の参加者同士でも一喜一憂を共にすることで、一気に距離が縮まっていた。ちなみに、クッブのセット一式は1万2000円。つい買ってしまいそうなほどであった。  また、会場には多摩地区のご当地キャラも大集結。調布市深大寺の「ダルちゃん」は、ちびっこと一緒に「キンボール」で使う直径122センチの大きなボールを転がして遊んでいた。ふなっしーレベルにアクティブに動くキャラクターは見当たらなかったが、暖かい日差しのなか、ちびっこたちと記念撮影に勤しむキャラクターたちは「さすが」としか言いようがなかった。  一日が終わると、記者の足はさっそく筋肉痛に。日頃の運動不足を痛感しつつ、楽しそうに競技の説明をしていた中高年の方々の元気さを見習いたいと思った一日となった。 <取材・文・撮影/林健太>
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