ソフトバンクが優位をキープ。Android&iPhone最新速度調査
先日発表されたMMD研究所の最新調査によれば、ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアの全国主要都市のダウンロード平均スピードは、Android、iPhoneともにソフトバンクがもっとも速かった。同調査は、ドコモ、au、ソフトバンクから夏モデルの主要Android端末が発売されたことを受け、各キャリアのネットワークの最新状況を把握するために実施。「Xperia Z2 SO-03F」(ドコモ)、「GALAXY S5 SCL23」(au)、「AQUOS Xx304SH」(ソフトバンク)の最新Android端末の夏モデルとiPhone 5cを使って、札幌、盛岡、仙台、東京、横浜、金沢、名古屋、京都、大阪、岡山、高松、広島、福岡、熊本の全国の主要都市(14都市95か所)で5月24日~28日に行われた(全スポットLTE)。
計測アプリは「RBB TODAY SPEED TEST」を利用し、10時~19時の時間帯に同条件下でそれぞれの端末で3回計測を実施。その平均値を記録したところ、下の表のような結果に。
⇒【調査結果の詳細】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=655554
ダウンロード平均スピードがもっとも速かったのはソフトバンクのAndroid端末「AQUOS Xx304SH」で29.89Mbps。次いでソフトバンクのiPhoneが29.67Mbpsとなり、Android、iPhoneともに、ソフトバンクが速かった。また、アップロード平均スピードがもっとも速かったのもソフトバンクで、iPhoneが13.53Mbpsを記録。次いでauのiPhoneで9.97Mbpsとなった。
なお、今回の調査における最速は、auのAndroid端末「GALAXY S5 SCL23」が「高松空港」(高松)で記録した87.97Mbs。ドコモの最速は、Android端末「Xperia Z2 SO-03F」が「堅町ストリート」(金沢)で記録した74.80Mbps、ソフトバンクの最速はiPhoneが「香林坊109」(金沢)で記録した66.37Mbpsだった。
さらに、全調査スポットのダウンロード平均スピードの結果を、10Mbpsごとに6段階に区分けし、各キャリアの通信速度の分布を見てみると、20Mbps以上のダウンロード平均スピードが出た調査スポット数は、ソフトバンクのAndroidがもっとも多く95か所中78か所(82.1%)、次いでソフトバンクのiPhoneが72か所(75.8%)だった。Android、iPhoneともに約8割の調査スポットで、20Mbps以上を記録したことを考えると、地方都市でもソフトバンクのネットワークが安定していると言えよう。
⇒【調査結果の詳細】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=655568
また、キャリアごとに細かく分布を見てみると、ドコモはAndroid、iPhoneともに「20以上30Mbps未満」がもっとも多く、ともに31か所(32.6%)。auは、Androidが「20以上30Mbps未満」がもっとも多く29か所(30.5%)、iPhoneは「10以上20Mbps未満」がもっとも多く42か所(44.2%)。ソフトバンクは、Androidが「20以上30Mbps未満」がもっとも多く33か所(34.7%)、iPhoneは「30以上40Mbps未満」でもっとも多く28か所(29.5%)だった。
ちなみにゴールデンウィークに、記者が独自に地方の観光スポットでiPhoneの速度調査を実施した際も、ソフトバンクのネットワークの優位性が際立っていたが(https://nikkan-spa.jp/637975)、今回のMMDの調査でも、ソフトバンクのネットワークがドコモやauよりも全国的に平均して速いことが、改めてわかった。ドコモに続いて、auやソフトバンクも通話定額プランの導入が予想されているなか、料金面での3キャリアの差別化が難しくなる以上、今後もネットワークの安定度を一番の目安にキャリア選びをすることになりそうだ。 <文/日刊SPA!取材班>
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