注目銘柄に群がる「イナゴトレーダー」とは?
―[[超円安]時代のマネー術]―
12月、1ドル=121円をつけたが、中長期的にはさらなる円安が進みそうだ。来る円安時代、私たちは今、何をすべきなのかを探った。
◆“イナゴ”の群れのようにデイトレ注目銘柄に飛び乗り&飛び降り!
ハイリスクの株式投資で一攫千金を狙ってみるのもいいだろう。
円安になると日本の輸出企業は儲かるだけでなく、海外から見ると日本株を割安で買うことができ、外国人投資家の買いも増えやすい。円安が進んだおかげで、9月下旬には日経平均株価がリーマン・ショック前の水準まで回復し、盛り上がりを見せた。
個別株でも、ノーベル物理学賞受賞で青色LED関連のシーシーエスなどに多くのデイトレーダーが集中したほか、エボラ出血熱関連の富士フイルムや日本エアーテック、デング熱関連の医学生物学研究所、LINEと提携を発表したグリーなど、日替わりで急騰銘柄が出ている。短期的な値上がり益を狙おうとイナゴのように群がるデイトレーダーのことを、 最近では“イナゴトレーダー”と揶揄する。ついに億超えした人気トレーダー、むらやん氏が実際に10月10日に売買したグリーの例を見てみよう。
⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=744172
「前日のNY市場が334ドル安と大幅下落したので、10日は日本市場も全体的に弱いかなと予想しました。ただ、LINEとの提携はグリーにとってかなりの好材料。NY市場を受けて安く寄り付いたら、買いたいと思っていました」
しかし、あまり下がることなくスルスルと上昇。ところが、高値をつけた10時30分頃から急落し、結局前場で“行って来い”に……。
「後場は反発して840円近くまで上がったのですが、上昇の勢いは弱かった。実は前日のPTS(夜間取引)でも一時900円のストップ高をつけたのに、下落して終わったんですね。しかも前日のNYダウは弱く、この日の日経平均も弱く、午後のグリーの勢いも弱い。これらを総合的に判断して、引けの30分くらい前から6万株、約5000万円分をカラ売りしてみたんです」
すると、この売りが大成功!引けにかけて下落したおかげで、わずか15分足らずで40万円の利益をゲットした!飛び乗り&飛び降りを心がけ、NYダウや日経平均株価、個別銘柄の強弱をニュートラルな目線で襲い掛かれば、大きなリターンを期待できる!
<イナゴ投資>
資金★★★☆☆(3/5)
リスク ★★★★☆(4/5)
【むらやん氏】
資産1億円のスーパートレーダー。多くの個人投資家から慕われるアニキ的存在。ブログ「むらやんが株やってます。」は個人投資家だけでなく、業界関係者の読者も多い。http://cadillac600.blog14.fc2.com/
― [超円安]時代のマネー術【3】 ―
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