空気も水も除菌の時代。高まる加湿器への関心
―[生活家電トレンド ゆく年くる年]―
消費増税前の買い替え需要などで、’14年は“白物家電”にとって好調な1年となった。進化した製品を振り返りつつ、次なるトレンドを生活家電のプロに聞いた
◆タンクに潜む菌問題 空気も水も除菌の時代<加湿器>
加湿用水タンクまわりに潜む菌の問題を投げかけたダイソン。
「全く熱を加えずに水を気化させる超音波式の加湿器は、水に潜む雑菌がそのまま散布されてしまう。ダイソンの加湿器は、そんな問題を解決しようと内部にUV除菌装置を取り付けた製品です。’14年は、このダイソンの提案によって、加湿器への関心が高まりました」(価格.COMの鎌田剛氏。以下同)
多くの製品に加湿機能が搭載されている空気清浄機も同様に注目された。
「たとえば、ダイキンはストリーマという独自技術で空気を清浄しているのですが、水にも照射して除菌する製品を販売しています。他製品と比べて少し高いのですが、売れており、空気だけでなく水についても、除菌への関心の高まりを感じています。洗濯機でも同様に、洗濯槽の裏のカビ対策が注目されており、カビが付かない構造の製品なども登場しています。今後も、空気・水・製品自体に対する除菌・抗菌性能というのは一つのキーワードになりそうです」
●ハイジェニック ミスト 加湿器 AM10(ダイソン)
水タンクに潜むバクテリアを99.9%除菌するUV-Cライトを内蔵した加湿器。同社扇風機にも採用されている技術を利用して部屋を均一に加湿、室温と湿度を感知して快適な室内環境を保つことも可能。静音性も高い
― 知られざる進化と革新に注目!生活家電トレンド【4】 ―
『ダイソン 超音波式加湿器』 UV-Cライトで直接照射し、ミストを放出する前に99.9%のバクテリアを除菌 |
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