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マグロが食べられなくなる日がくる…「巻き網漁」が日本近海におよぼす悪影響

「巻き網漁」のせいでさまざまな魚が食べられなくなる!? 水産庁は昨年12月、クロマグロの危機的状況を物語るショッキングな結果を発表した。それによると、クロマグロの資源量がここ数年で激減しているのだという。ワシントン条約の規制対象になるとも言われ、マグロが食べられなくなる日も近い!?

 その大きな原因となっているのが、産卵魚までを根こそぎ獲る「巻き網」と見られているが、巻き網漁の悪影響はクロマグロだけではない。日本近海のカツオ一本釣り漁の水揚げ量は、’93年の約8万tから年々減少、4分の1の約2万tまで落ち込んでしまったのだ。

 主に熱帯域に生息しているカツオがエサを求めて日本近海に北上したところを獲るのが「一本釣り漁」。巻き網船が増えるに従い、北上する前のカツオの漁獲量が急速に拡大。日本近海に辿り着く前に多くのカツオが獲られ、漁獲量激減を招いたと考えられる。

 巻き網漁のカツオは主にツナ缶やペットフードへと加工・販売されるのに対し、一本釣りのカツオはたたきや鰹節などで高く売れる。「大きく育てて付加価値の高い魚を獲る」という漁業資源管理の鉄則が守られていないのだ。

 ベニズワイガニも状況は同じ。鳥取県境港では、ベニズワイガニの乱獲で漁獲量が5万178tから1万5733tに激減した。

「漁獲量が減るだけでなく、サイズも小さくなって市場価格が落ち、資源量が減り同じ量を獲る労力が余計にかかるようになってしまった」(地元の研究者)

 漁業先進国では厳しい規制と資源管理を行っているのに対し、日本は「獲ったもの勝ち」。このままでは日本近海の魚介類が、次々と食べられなくなってしまう!? <取材・文・撮影/横田 一>

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