【エロにまつわる都市伝説の歴史】コーラで洗うと避妊できる、AVには著作権がない!?
―[[エロ都市伝説]の真贋に迫る!]―
神なき時代。疑い深いはずの現代人が信じこみ、まことしやかに語り継がれた都市伝説。中でもエロ事にかかわる物語は、時代を映しながら多くの人々の心に強烈な印象を植え付けている。
例えば「赤いタマが出たら、もう射精ができない」という都市伝説。オナニーをたしなむ年頃の男なら常識だが、元ネタはかつてのパチンコ。まだ手動で玉を補充していた時代、打ち止めとして最後に赤い玉を出していたのだ。
’70年代に盛んに囁かれた「エロ本の修正はバターで消せる」という話も、海外からの輸入ポルノが、マジックで黒塗りを施されて流通に乗っていた時代ならでは。実際には写真そのものも、こすれて消えてしまい、御開帳は拝めなかったようだが……。
’80年代には、不治の病として世界中を恐怖させたエイズにまつわる都市伝説が流行。ナンパした女性が朝には消えていて、洗面台の鏡に「エイズの世界にようこそ」と書かれているという話は、「エイズ・メアリー」という海外の都市伝説の輸入バージョンである。
また、’80年代後半から「裏ビデオはVHS版ばかりだったためにベータは規格競争に敗れた」という、『プロジェクトX』的な話が定着。だが、実際は’80年代後半まではベータ版の裏ビデオも存在し、VHSの優勢に連れて徐々に減少していったのが真相だ。
近年よく聞く「AVをコピーしても犯罪にならない」という話は、台湾での判例がもと。作品をネットに不正アップロードされた日本のAVメーカーに、著作権法による保護を認めないとの判決が出たのだ。日本では著作物として認められているが、ネット時代を反映したエピソードといえるだろう。
【エロ都市伝説年表】
<’60年代>
・赤いタマが出たら、射精ができなくなる
・ソープの新サービス誕生で店頭からビーチマットが消える
<’70年代>
・SEX後に膣をコーラで洗うと避妊できる
・輸入エロ本のマジック修正はバターで消せる
<’80年代>
・鏡に「エイズの世界にようこそ」と書く“エイズ・メアリー”
・伝言ダイヤルで処女のオークションがある
<’90年代>
・白いローレルにナンパされると、坊主にされ置き去りに
・VHSがベータとの規格競争に勝ったのは裏ビデオのおかげ
<’00年代>
・廃病院を転用したスタジオで撮影すると謎のノイズが入る
・AVには著作権が認められていない
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