これ以上値下げはできない!? 大阪の“激安”賃貸事情
SPA!では、これまで都内でも、5万円以下で快適ライフを送れる事例を紹介してきた(https://nikkan-spa.jp/83473)。では、西の大都市・大阪の事情はどうなのか。大阪の変わりダネ物件を数多く取り扱っている、不動産仲介サイト「みんなの不動産」を主宰する末村巧氏は、大阪の不動産事情をこう話す。
「震災や不況の影響で、家賃の値下げ要求は相変わらず続いています。とはいえ大きな変動はないですね。もともとがギリギリの値段なので、安くできないんです」
では、実際の家賃相場は?
「大阪では、梅田や心斎橋ではなく、周辺の天満橋や谷町が人気の居住エリアとなっています。家賃相場は6万円くらいです。築年数や駅からの距離を気にしなければアパートや戸建てシェアなどの格安物件はあります。家賃は3万~4万円前後。ただ、同じくらいの家賃で、間取りが広く、文化住宅である長屋や市街地住宅にも注目が集まってきています」
長屋とは複数の住戸が水平に連なり長い棟を形成し、80年代後半まで建てられていた集合住宅のこと。一方、市街地住宅は大体洗濯機置き場がなく、共用の物干し場などがある団地だとか。また、長屋は2Kに前栽(植え込みのある庭)、市街地住宅は1Kか2DKがオーソドックスという。こうした物件と出会うには、どうすれば?
「一般的な業者は、利益が少なく維持に手間がかかるのであまり扱いません。このような“文化住宅”に強い不動産屋を探すことです」
また、最近は長屋をリノベーションした物件を扱うサイトもある。そちらから当たるのも手だろう。
― 都心部家賃5万円以下の充実ライフ徹底研究【6】 ―
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