「アニメ以外のテレビ番組は観ません」Da-iCE・工藤大輝、アニメ論を大いに語る

Da-iCEでリーダーを務める工藤大輝はダンス面でもグループを牽引する存在だが、実は極度のアイドル&アニメオタク。前編ではハロプロ、Perfume、東京女子流、でんぱ組inc.といったアイドルへの熱い思いを語ってもらったが、アニメについてはどうか。話を聞いてみた。 ⇒【前編】はコチラ ――アキバカルチャーの中から生まれたでんぱ組.incはアニメ・ゲームとの親和性も高いので、大輝さんが好きになるのも納得できます。大輝さんのブログを読むと、アイドルよりもアニメについて言及することが多いですよね。 工藤大輝(Da-iCE)大輝:そうですね。好きになったのはアイドルが先ですけど、深く接している時間はアニメのほうが長いですね。僕はアニメ以外のテレビ番組って、ほとんど観ないんですよ。だからドラマやバラエティには疎くて、メンバーの話についていけないことが多いんです。でもアニメは1クール毎に、どんなアニメが始まるのかチェックして、初回は一通りサラッと観てから、どれを継続して観るか決めるんです。 ――なぜアニメにハマったんですか。 大輝:もともとマンガやラノベが好きで、原作を映像化したアニメを観るうちに、声や音が乗っているほうが良いなって思う作品が多かったんです。作画も原作のマンガよりアニメのほうがキレイってことが少なくないんですよね。それでアニメにハマっていきました。 ――アニメ好きがDa-iCEの活動に活きていることってありますか。 大輝:ライブの打ち合わせなんかで、普通には思い付かないことを考えるのでぶっ飛んでいるって言われるんですけど、そこは常識的なフィルターを外したゲームやアニメの影響が大きいですね。 ――アニメ初心者の読者に向けて、お勧めの作品を3本挙げてもらえますか。 大輝:う~ん……難しいな(笑)。では大人向けアニメという観点でセレクトしますね。まずは『PSYCHO-PASS サイコパス』。総監督は『踊る大捜査線』の本広克行さんが務めているんですけど、このアニメも警察物です。なので非現実的なのにリアリティがあって、ぶっ飛んでいるのに整合性が取れているんです。だから普段アニメを観ない方にも入りやすいと思います。2つ目はメジャーですけど、もっと多くの人に観てもらいたいので『魔法少女まどか☆マギカ』です。僕は小さい頃から『美少女戦士セーラームーン』が大好きなんですけど、同じ魔法少女系でも、『まどマギ』がキャピキャピしているのは3話目までなんです。序盤で魔法少女のオーソドックスな世界観をブチ壊していくのが現代的だなと。3つ目は『LUPIN the Third -峰不二子という女-』ですね。『ルパン三世』はテレビ第一シリーズから全て観ているぐらい好きなんですけど、そのスピンオフで主人公はタイトル通り峰不二子。初めて観た時は絵もストーリーも切り口が斬新でやり過ぎかなって思ったんですけど、観る度にハマっていきました。音楽がカッコ良いのも大きな魅力ですね。 ――ジャズミュージシャンの菊地成孔さんが手掛けているんですよね。アニメは音楽にも注目するんですか。 大輝:オープニングとエンディングのテーマ曲で観るか観ないかを判断することがあるぐらい重要ですね。けっこうアニメのサントラも持っています。お薦めは菅野よう子さんが作曲と編曲を手掛けた『マクロスF』のサントラですね。中でも僕が大好きな声優・中島愛さんの歌う「星間飛行」は名曲です。 ――アイドルとアニメの話は尽きないと思うので(笑)。最後に最新シングルについてダンスの見どころを教えてください。 工藤大輝(Da-iCE)大輝:Da-iCEは歌詞の意味を考えながら、しっかりと音を取るダンスを一貫してやっています。「BILLION DREAMS」は新生活に向けてのメッセージを綴った歌詞に合わせて手だけの振りがあるんですけど、サビでは飛び上がるなどのアクロバティックな振りもあってメリハリを付けています。手の振りは真似しやすいので、ライブではお客さんと一緒に踊ってコミュニケーションを取りたいですね。カップリングの「Fashionable」は打って変わって盛り上がるためだけにあるような曲でダンスの難易度も高いので、5人の緩急をつけた動きに注目して欲しいです。 <取材・文/猪口貴裕 写真/辰巳ちえ>
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。
BILLION DREAMS

ダンス&ヴォーカル・グループ、Da-iCEの通算5枚目となるシングル。タイトル曲は、誰もが不安になる春の新生活に勇気をくれ、背中を押してくれる“背中ドン”ソング!

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