仕事

銀座の高級クラブで働くバニーガールの意外な素顔「お酒の力を借りないと…」

クラブ、キャバクラ、スナック。水商売で働く女性たちはどんな仕事観、ポリシーを持ち、日々の業務についているのだろうか。夜の街に足を踏み入れたきっかけから、接客の心得まで――男性ビジネスマン諸氏も参考にできる“夜の仕事論”について語ってもらった。
CLUB REEX 春菜

春菜さん

お客様とお客様を結びつけられるような存在になるのが夢 銀座クラブ「CLUB REEX」春菜さん

 銀座の並木通り沿いにあるウォータータワービルには、数々の高級クラブが入っている。その最上階にある「CLUB REEX」は、かつて地中海を航行していた豪華客船「レックス」をイメージしたラグジュアリーな空間。扉を開けるとバニーガール姿で華やかに出迎えてくれるのが、クロークとホステスを兼任する春菜さん。大学卒業後、動物看護師として働き、海外留学を経て、夜の世界に飛び込んだという異色の経歴を持つ彼女の軌跡を追う。 ――7年前に上京して銀座で働き始めたそうですが、その前から水商売の経験はあったんですか。 春菜:大学生の頃、学生最後の春休みに留学資金を貯めたくて宮古島のガールズバーで働いたのが最初です。大学では動物について学んでいて、卒業後は動物病院に就職して動物看護師をやっていたんですけど、給料が安いのと、留学したい気持ちが強くて、すぐに辞めました。それで一年間、ワーキング・ホリデーでオーストラリアに留学したんです。そのときから帰国したら、まだ水商売をやろうと考えていました。

銀座にこだわって働いています

――ガールズバー勤務は楽しかったんですか? 春菜:そうですね。好奇心旺盛で、人とお話するのが好きなので、夜の仕事が向いていたんだと思います。それで帰国して間もなく、銀座のガールズバーで働き始めて、その次にまた銀座のキャバクラで働いて。どちらのお店も衣装はバニーガールでした。最初は成り行きで始めたんですけど、やるんだったらとことんやろうと思って、今のお店でもバニーガールをやらせていただいています。今日の衣装も特注なんです。 ――CLUB REEXでバニーガールをやっているのは春菜さん以外にもいらっしゃるんですか。 春菜:もう一人いらっしゃいます。私はクロークも兼任しているんですが、その方はクロークがメインです。 ――どうして銀座で働こうと思ったのでしょうか。 春菜:普段は接することができないようなお客様とお話できるので、すごく魅力的だなと思ったんです。コロナ禍でお仕事を転々とした時期もあったんですけど、今は銀座にこだわって働いています。
次のページ
年上の方といるほうが落ち着く
1
2
3
出版社勤務を経て、フリーの編集・ライターに。雑誌・WEB媒体で、映画・ドラマ・音楽・声優・お笑いなどのインタビュー記事を中心に執筆。芸能・エンタメ系のサイトやアイドル誌の編集も務める。

記事一覧へ
おすすめ記事