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「FXドリームの象徴」が経営破綻!

ギリシャ危機がアメリカ経由で直撃!

ギリシャ危機がアメリカ経由で直撃!

対岸の火事だと思っていた欧州債務危機が、日本のFXトレーダーにも飛び火してきた。アメリカの大手先物ブローカーMFグローバルの経営破綻だ。「MFグローバル? 何ソレ?」って感じだろうが、「FXA証券」といえばFX歴の長い人ならピンとくるはず。今のように1銭以下のスプレッドが当たり前になる以前から狭いスプレッドを提供し、2005年前後にはデイトレーダーがこぞって使っていた古株FX業者が経営破綻したのだ。

今では口座数約5000、預かり資産約25億円と、準大手が軒並み100億以上の預かり残高を誇るなか、中小レベルとなってしまったFXA証券。とはいえ、「口座は持っている」「取引はしないけどCTは使っている」という人も少なくないだろう。「CT」とは「チャートトレーダー」。今でこそFXチャートといえばメタトレーダー一色だが、ココのチャートも使いやすく、現在もCTの愛用者は少なくないのだ。そんなFX会社の破綻だからインパクトは決して小さくはない。

◆100%信託保全なので預けた資産は大丈夫!?

いちばん気になるのは個人投資家が預けたお金の行方だが、基本的には安心だろう。というのも、個人投資家から預かったお金は「100%信託保全」することが、FX会社に義務づけられている。FXA証券の場合も日証金信託銀行に信託保全されており、また金融庁からは資産の国内保有命令も出ている。よほどのことがない限りは、全額返還されると見て間違いなさそう。ただし、過去のFX会社の破綻を見ていると、出金には数か月かかるケースもあったのでご注意を。

FXA証券はもはや消滅寸前。持っているポジションも相場に関わらず決済を迫られる。「もう少し円高を耐えきったら上がるはずだから」「ユーロ売ってるからもう少し利を伸ばしたい」と、決済したくない人はFXA証券のポジションを決済して、速攻で他社で同ポジションを建て直すといった方法がある。これならコストはスプレッド分程度で、他社にポジションを移すことができる。もちろん、決済と同時にFXA証券からの出金手続も忘れずに。

◆今後の経営破綻にも備えて推移を注視すべし

今後は粛々と返金などの処理が進められていくだろうが、日本でここまでFXが広がってからでは最大規模となる破綻の処理。他社の利用者にとっても、「万が一のケーススタディ」として、参考になるハズ。その行方を注視しておくべし。

筆者にとってFXA証券は「FXドリームの象徴」。『FX革命』で有名になったあのトレーダーや、美女トレーダーの先駆けとして活躍しているこのトレーダーも、みんなFXA証券を使っていた。一時はFXA証券が「億の近道」だった時代もあったのだ。FXA証券の破綻はそんな時代の終焉を象徴しているようでもあり、寂しくもなるのだが、郷愁に浸る間もなく相場は動いている。MFグローバルの経営破綻という材料を武器に稼ぐべし!

取材・文/高城泰(ミドルマン)

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