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「知らないと損する」年収400万円サラリーマンの手取りを“年間数十万円”上げる方法、元メガバンク行員が明かす

元メガバンク行員の金融ライター、渡辺智です。 筆者はメガバンクに11年間勤めた経験があり、FP1級の知識を活かして5000人以上のお金に関するコンサルを行ってきました。
電卓で計算をする男性の手元

※写真はイメージです

富裕層からマス層まで多くの顧客がいましたが、サラリーマンの方の相談で多かったのが「サラリーマンって節税できないよね?」という内容です。 確かに自営業の方に比べると、そもそも節税できる仕組みが少ないですが、実はサラリーマンの方でも可能な方法がたくさんあります。 そこで今回は、サラリーマンでもできる節税術について解説をします。具体的に年収400万円の場合、手取りがいくら増えるのかについても解説をしますので、ぜひ参考にしてください。

サラリーマンができる主な節税方法

サラリーマンの方でも利用できる主な節税方法をまとめました。 iDeCo:4万1400円の節税 生命保険料控除:1万3000円の節税 セルフメディケーション税制:2万6400円の節税 特定支出控除:6万5000円の節税 住宅ローン控除:16万円の節税 年収400万円のサラリーマンの方の税金は約26万円です(所得税約8万円、住民税約18万円)。 今回紹介する節税方法をフルに活かせば「十数万円の節税」も夢ではありません。

iDeCo:4万1400円の節税

iDeCoとは、個人型確定拠出年金のことです。iDeCoには、様々なメリットがありますが、iDeCoを使って老後資金を貯めると、毎年の所得税・住民税を節税することができます。 なぜ、iDeCoを利用すると、毎年の所得税・住民税を節税することができるかというと、iDeCoの掛け金は全額、所得控除になるからです。 所得控除とは一定の金額を所得から差し引ける制度です。つまり税金の対象金額が低くなるので所得税や住民税が安くなるのです。 iDeCoは、職業により毎月の掛け金に上限があり、サラリーマンの場合、企業年金がない場合で毎月の掛け金の上限は、2万3000円です。
三菱東京UFJ銀行

画像は「三菱東京UFJ銀行」iDeCoの加入資格と拠出限度額より

年収400万円のサラリーマンの方で毎月2万3000円をiDeCoに回すと所得税と住民税は年間で4万1400円の節税になります。
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サラリーマンでも可能な節税
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某メガバンクに11年勤務。リテール営業やプライベートバンカー業務を経験。その後、外資系保険会社で営業。現在は金融ライターとして独立。FP1級保有。難しい「お金の話」をわかりやすく説明することをモットーにしています。公式SNS(X)は、@watanabesatosi7
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