アラフォー男が大学生と友達に “学生ノリ”で充実の日々
◆気軽に参加したボランティアで、蘇った学生時代のあのノリ
下村 信さん(仮名・36歳) 会計事務所勤務
「家の近所だしおもしろそう」と、下村信さんがアートイベントのボランティア募集に応募したのは、極めて軽い気持ちだったという。
が、説明会に参加してみたら、周りは女性ばかり。アウェイ感を覚えながらも、「来ちゃったものは仕方ない。巻き込まれるのも悪くはないかな」と参加を決意。そこで山本学さん(仮名)と大学生の太田晃一さん(仮名)と出会う。
山本さんとは、移動の際やミーティング後などに話をしてみると、昔聴いていた音楽が同じという共通項があった。さらに、共に早稲田大学の中退組で、しかも、3年違いで同じ音楽サークルに所属していたことが判明。
そこに現役の大学生の太田さんが加わり、彼が触媒になってか、「タガが外れてしまう」のだとか。
チラシを配りに出たのに、途中で中古CD屋に入り、3人で夢中になってCDを漁りだしたり。酒を飲んで記憶をとばし、太田さんの通う大学の構内で目覚めたり。
「実は先日も太田君に呼び出されてチラシを配って、その後、午前1時までマックで話し込んじゃって。話してる内容はというと、ツイッターの使い方(笑)。その翌日は、仕事で大事な試験があったんですけどねえ。試験の結果? 散々でしたよ(笑)」
ボランティアを始めて1か月半、生活も激変。週末に持ち越していた仕事も平日に終わらせる。洗濯機を回しながら、ぼんやりDVDを観るなんて週末はなくなった。
「社会人になると、相手の立場や年齢を考えますよね。でも、この出会いはそういうものとは無関係。イベントの成功という目的があるだけ。しがらみも強制もない。いい意味で大人げなくありたいと改めて思いましたね。こんな展開になるとは想像だにしませんでしたが(笑)」
今までしなかったことを、ちょっとやるだけで変化は訪れるとも語った下村さん。この言葉、大きなヒントとなりそうだ。
― 30代になっても「親友は作れた!」実例集【4】 -
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