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吉本新喜劇座長・小籔千豊が語る東京での“野望”

小籔千豊 朝の情報番組からゴールデンタイムのバラエティまで、東京でもその姿を見ない日はないほどメディアにひっぱりだこの小籔千豊。その一方、東京進出以前から務めていた吉本新喜劇の座長として、今なおなんばグランド花月の舞台に立ち続けている。東京在住の人間からすると、舌鋒鋭くツッコミを入れる小籔の姿はテレビでおなじみだが、“吉本新喜劇の座長”としての姿は目にしたことがない、というのが正直なところではないだろうか。

 そんな、吉本新喜劇にとって“アウェー”ともいえる東京で今夏、『吉本新喜劇 小籔座長東京公演2015』が開催される。小籔座長にとっては昨年に引き続き2年連続での東京公演。東京で吉本新喜劇をやる意味、そして今後の展望について、小籔座長に話を伺った。

――昨年、小籔座長にとって初の吉本新喜劇東京公演ということで、特別意識していた点はありましたか?

小籔:東京だからということで意識していた点はほぼないですね。そもそも、東京での公演が決まった時点で7割は目的達成したと思ってたんです。まず新喜劇のことを知らない東京の方に「こんなのあるんやな」と認知してもらう。それでそのなかの何人かが「行ってみようかな」と思ってくれたらそれで御の字やな、というのが正直な気持ちやったんです。

――ということは、普段大阪でやっている公演を特別に“東京バージョン”としてアレンジすることもなかった?

小籔:僕は基本的に大阪と東京で “笑いの違い”みたいなものはないと思うんです。ですから、アレンジしてどうこうというよりも、東京公演はデパートでよくやってる「北海道物産展」と同じようなモンやと考えてるんです。「北海道のおいしいもん持ってきました。このイクラどうですか?」というのと同じスタンスで「大阪のオモロいもん持ってきました。この若手どうですか?」と東京の方々にまず“試食”してもらう感じです。だから今年も、今まで大阪でやってきたなかで自信がある脚本を「東京のみなさん召し上がれ!」と思いっきりやるだけやなと。

――東京での新喜劇公演は、かねてより考えていたんですか?

小籔千豊小籔:’11年に東京進出したのも、僕のなかでは「吉本新喜劇をコッチの人にも認知してもらうため」というのが理由やったんです。大阪におるときから「東京の格式の高い劇場で新喜劇をやらせてくれ」って事務所に言うてたんですよ。でもそのときは「東京で知られてないヤツらが東京で公演やって、客入るんか?」と一蹴されたんです。ぐうの音も出ませんでしたね。それから僕が東京に拠点を移して、テレビの仕事に呼んでいただける機会が増えて、「東京で新喜劇やってみるか」ってGOサインが出たのが昨年なんです。宮崎県の広報マンとして東国原元宮崎県知事が東京でもテレビに出ていたように、大阪の新喜劇を広めるために東京のテレビに出て、まず僕の顔を覚えてもらいたいという感覚は今でも持ってますね。

――ということは、最終的には新喜劇が東京でも一般的なものにするのが現在の目標だと?

小籔:そうですね。そうやって僕個人だけでなく、新喜劇を認知してもらうために毎年東京公演ができればベストです。宇都宮まきちゃんや酒井藍ちゃんとか、大阪ではすでにテレビに出まくってるけど東京では知られてないオモロい若手座員がホントたくさんいてるんですよ。そんな座員が多くの人の目に止まる状況を作っていくのも、東京での僕の仕事かなと思ってますね。……こんなことカッコつけて言ってますけど、劇場のキャパが昨年と比べると倍近くになったんで、お客さんが入るのかどうか毎晩ハァハァうなされてますけどね(笑)。

 「新喜劇の市場拡大」という小籔千豊の“野望”への第一歩『吉本新喜劇 小籔座長東京公演2015』は2015年8月18日(火)~22日(土)、池袋サンシャインにて開催予定(http://www.yoshimoto.co.jp/shinkigeki/koyabu/)。大阪直送の鮮度良好な笑いを、東京でとくと“召し上がって”みてはいかがだろうか?

<取材・文/日刊SPA!編集部 撮影/我妻慶一>

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