ビッグモーター事件は「地域の販売店」にも余波。プロが教える失敗しない“中古車選び”7つのコツ
群馬県太田市で暮らす自動車ライター、マリオ高野(@takano_mario)です。「店舗前の街路樹が枯れた問題」で注目のビッグモーター太田店はわりと近所なので、ほぼ毎日店の前を通っております。
この店の前の街路樹だけが急に枯れたことは、地元ではかなり以前から話題になっておりました。ビッグモーター太田店の前にある木だけが急に枯れたので、「除草剤を撒きすぎたのではないか?」といった噂を耳にしていました。
ビッグモーターそのものに対しては、点検や車検などの案内や勧誘が過度にしつこいなど、あまり良くない噂があったのは事実ですが、クルマを手放す際の買い取り額の高さでは定評があります。実際、ここ2~3年で身近な人がクルマを手放す際に実施した一斉査定の結果をみても、ビッグモーターの提示額はいつも他より高めでした。そこに魅力を感じる人は多かったことでしょう。
今回の問題発覚後、中古車販売業界が受けている影響は、「他にも似たような悪徳業者が多いのではないか?」といった疑念、中古車販売全体へのマイナスイメージの増幅です。知り合いの中古車販売業者に話を聞くと、この事件が報道されて以来、中古車そのものへの不信感が高まったのは明確で、中古車の買い控えが見られるといいます。
中古車を買うにあたり、非常に慎重になっている人が多いことから、今回の事件が及ぼした中古車販売面への影響は、決して小さくない模様です。
その一方、新車ディーラー直系の中古車販売店など、悪徳業者による経営ではないと想像できるイメージの良い中古車販売店や整備工場にとっては、やがて追い風に転じることが期待できるともいえます。新車ディーラー直系の認定中古車など、安心感が得られやすい物件を扱う販売店にとっては、少し長い目でみれば、むしろプラスになるかも知れません。
新車ディーラー直系ではなくとも、地道に良心的な販売や整備をしてきた業者は、口コミなどで再評価されることになるでしょう。中古車販売業者全体が姿勢を正すことが期待できるので、長い目で見れば、業界の浄化に繋がることが期待できるともいえます。
ビッグモーターが今後どうなるかわかりませんが、もし現状の設備や資格が維持できた状態で存続するなら、問題点の多くが劇的に改善されるはずです。
ビッグモーターに魅力を感じる人もいた
中古車販売店への影響は?
1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。その後、群馬県太田市へ移住し、現在は太田市議会議員に。X(旧Twitter):@takano_mario
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