仕事の間に裁縫、転売…小遣い稼ぎに努力するサラリーマンたち
サラリーマンのお小遣いはここ30年で史上最低に! そんな状況下で編み出されたサラリーマンの“ど根性節約術”を紹介。ぜひともこれを参考に、このお小遣い不況期を乗り切ってもらいたい
◆仕事の間に裁縫、転売etc. 涙ぐましい努力で副収入を!
少ないお小遣いを嘆く前に、会社や妻に内緒で副業を始めた人も意外と多い。
「もともと服飾系の専門学校を卒業して裁縫が得意なので、古くなったデニムを裁断してバッグに作り替えてヤフオクに出品。モノがよければ1万~2万円で売れるので、お小遣いが足りなくなったときに作っています。妻には『友達に頼まれた』って言い訳しています」(32歳・販売)
一方で、王道のせどりや転売などを行っている人も多い。
「この前もブックオフで見つけた100円の小沢健二のアルバムがネットで5000円になりました。基本は仕事終わりに探しますが、先日、仕事中にレコ屋を漁っていたら上司に見つかって。『トイレ借りただけ』と必死に言い訳しました(笑)」(39歳・自動車整備)
なかには、知り合いのツテをフル活用し、不用品を回収、転売しているという猛者もいた。
「友達の家に眠っている古いファミコンのカセットを譲り受けて転売するんです。これが意外と高く売れるんです。仕入れはタダなので、40~50本で1万円程度儲かる」(36歳・IT)
副収入源を確保した者のなかには、家計管理術をやりくりして、さらにお小遣いを貯めているやり手もいる。
「財布にお金が入っているとつい使ってしまうので一日1000円ずつ、袋に小分けにして壁にかけて、使っています。辛いときはそのお金を眺めて、気持ちを高揚させています」(35歳・経理)
もはやお金を拝むことすら、彼らにとっては節約術になるのだ。
取材・文/上野 智 江沢 洋 加藤カジカ 高島昌俊 姫野ケイ 福田フクスケ 吉岡 俊 井野祐真(本誌) イラスト/藤本康生
― お小遣い激減リーマンのど根性節約術 ―
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