早稲田・某洋食屋の地獄ランチ――我が人生[最悪のメシ]告白集
「あのとき食べたアレ、うまかったなー」「あの店、ゲロマズだったよ」なんて話は盛り上がるもの。てなわけで、いろんな人に[人生最高/最悪のメシ]を聞いてみた。子供時代の思い出の味から異国で食べた謎の料理まで、究極のメシ話をご賞味あれ!
◆この味が最悪!
「早稲田の某洋食屋のランチ。ミックスフライ的なものだったが、何が揚げてあるのかわからないほど具が薄く、衣は半分焦げた状態。付け合わせのキャベツはしなびた感じだし、せめて味噌汁でご飯を流し込もうと思ったら、具のもやしが異臭を放ってた」(42歳・男・自営)、「職場の先輩に連れていかれたそば屋。先輩は『すごくコシがあってうまい』と絶賛してたが、単にゆで方が下手で硬いだけ。香りもなくノドごしも悪くて最悪だった」(37歳・男・調理師)など、外食の最悪体験もあったが、やはり多かったのは彼女や嫁の手料理。
「昔の彼女が作ってくれたカレーが激マズだった。水っぽくて味が薄い。でも、彼女は『おいしいね』と言いながら食べてたので、自分も『相当おいしいよ』なんて言ってしまい、2杯も食べるハメに」(27歳・男・家電販売)
「ウチのカミさんはそんなに料理がうまくもないくせに凝ったものを作りたがる。で、やっぱりおいしくない。最悪だったのはブイヤベース。魚介の旨みを抽出するはずが、生臭さのみが前面に引き出されていた」(40歳・男・清掃)
それぐらいならまだいいが、「大学時代の彼女の肉野菜炒めが最悪だった。彼女の家で夜中にお腹が空いて、『ありもので何か作るよ』と作ってくれたのだが、微妙に酸味が入っていた。隠し味にお酢でも入れたのかと思っていたら、猛烈な下痢と吐き気が。彼女を問い詰めたら、『もやしがちょっと古かったかも。あと、豚コマも……』と。古くなった材料を処分したかったらしい」(36歳・男・不動産)なんてのは命にかかわる。
一方、オカンも負けてない。
「実家は食堂で調理は父の担当だったため母は基本、料理をしない人だった。が、朝飯だけは母が作ってて、致命的にマズかったのが味噌汁。しょっぱいだけで旨みゼロ。あとで知ったが、味噌に味の素をふりかけて、お湯で溶いてるだけだった」(38歳・男・自営)
これも一種のおふくろの味?
イラスト/花小金井正幸
― 我が人生[最高/最悪のメシ]告白集【5】 ―
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