「ライブチャット」で働く“家のない”女性たち…疲弊した風俗嬢、地方の未経験シングルマザーも
―[ホームレス風俗嬢]―
寮完備&日払い可は風俗の求人広告の定番ウリ文句。だが、デリヘル全盛期の今、寮を持つ店が減り、“店泊”を続ける女性が増えているという。知られざるこの現状を家なき風俗嬢たちに突撃取材した。
◆疲弊した家なし風俗嬢はチャットに逃げる
「ウチの店には、風俗がツラいって逃げてくるコがいっぱいいます」
と語るのは都内でチャットルームを運営する沢木優太氏(仮名・27歳)。そんな沢木氏の経営するチャットルームで働くヨウコさん(仮名・20歳)に話を聞いた。
「最初は求人サイトに寮付きと書かれていたので、家出してデリヘルに勤めました。でも、1か月で28日、一日12時間近く働かされ、しかも本番店だったので体はあっという間にボロボロに。使う暇がないので、お金はたくさん貯まりましたが、保証人がいなくて部屋を借りられなかったんです」
そして別のスカウトに頼ったところ、チャットを紹介された。
「チャットルームはそこにいることが出勤になるから、24時間いてもいい。風俗の個室型待機所よりも快適。チャットは20時以降が稼ぎどきなので、昼夜逆転になるの。それで昼間に仮眠してるときも予約が入ると、マジでツラい。個室の寮が一番だとすると、相部屋の寮、個室待機所、チャットルーム、集団待機所、最後が自腹でマンガ喫茶って感じかな」
そんな彼女もこの春、ようやく借りられる部屋が見つかり、チャットルームから卒業するのだとか。
「お店の紹介でアパートを借りることができたんです。ただし、最低1年はチャットを続ける契約で、ノルマは一日1万5000円以上。5~6時間で達成できるので風俗よりは楽ですね」
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