「落ち込んだ時」に聴くといいのは…明るい曲?暗い曲?
「落ち込んだときは明るい曲で気分をあげる」……そんな心がけをしている人もいるだろうが、それは実は逆効果だという。
音楽心理カウンセラーの齋藤寛氏は、「むやみに逆の感情を持つ音楽を聴くと、自分の感情が相対的に落ち込んで感じられるので、注意が必要」と語る。
「落ち込んだときは、『何とかなるって。明るく行こうよ』と言われるより、『その気持ちわかるよ。ゆっくり話を聞くよ』と寄り添ってもらえたほうが、心が癒やされますよね。それは音楽も同じで、自分の気持ちを代弁する音楽を聴くことが、心の回復に繋がります」
実は悲しい気持ちのときは、悲しい音楽を聞くのが正解なのだ。
「音楽療法でも『同質の原理』といって、悲しいときには悲しい音楽が人を癒やしてくれることがわかっています。特に落ち込んだ初期の段階に感情に沿った音楽を聞くと、音楽の癒やしの効果を最大限に利用することができます」
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『心を動かす音の心理学』 行動を支配する音楽の力 |
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