「手取り15万でも遊びたい」肉体関係なしの“パパ活”で稼ぐ20代OLの事情
肉体関係なしで、お小遣いをくれる“パパ”を探して出会う――。
昨今、こうした「パパ活」と呼ばれる男女の関係が密かに話題となっている。若い女性が自身の願望や夢を実現すべくパパを探して出会い、その女性をお金と愛で支えるパパは、女性と性的関係なしの食事に行ってデートすることでお小遣いを渡す。支えとなる男性を女性が探すことを「パパ活」と呼んでいるのだ。
“父と娘”の関係だから、あくまで性的関係はなし。若い女性は経済的事情から「パパ」を求めることが多く、テレビ番組でも紹介されたことからネットで話題に。「パパ活」に励む女性は、およそ10代後半から30代までが相場らしい。
「援助交際とは違うんですよ」。都内の百貨店に勤務し、東京の“パパ”に支えられて一人暮らしをする川島由希子さん(仮名・27歳)は開口一番、こう話す。
1990年代には「援助交際(エンコー)」「サポート」と呼ばれ、ときに「助けてくれる人」「意味のわかる人」といった言葉で言い換えられてきたが、近年では個人売春を指す隠語として「ワリキリ」(お金で割り切った関係)という用語が定着。パパ活は、いわゆる「援助交際」とは似て非なるものだという。
都内の百貨店にある化粧品店員として働いている川島さんは、大学まで22年間の地方暮らし。「一度は東京で暮らして思いきり楽しみたい」と上京を決意したものの、時給970円で週6日、残業が日常化した10時間勤務に「このままでいいのだろうか…」と悩んでいる。母子家庭で育った川島さんは母親に月3万円の仕送りをしており、これだけ働いても1か月の手取りは15万円ほどになるようだ。
趣味のネットサーフィンでふと見つけたのが、いま流行りのパパ活。肉体関係なしでも経済的に援助してくれる「パパ」の存在に魅力を感じ、迷いながらもすぐに登録。そこから出会った40代のパパに、今では週に1回ほど会っている。
「毎日忙しいわたしの時間の合間を縫って、わざわざパパは会いに来てくれる。その気持ちだけでもうれしいし、パパと話しているといつも発見があって楽しいです。大人の男性は魅力的だし、パパとだったら肉体関係になってもいいかな……」
上京しても「パパ」の支えがほしい
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