更新日:2022年08月08日 03:40
エンタメ

フリースタイルラップが大ブーム! “ラップバブル”に至るまでの経緯を一挙におさらい

 今やお茶の間でも見られるようになり、中高生がイベントに大挙するなど、社会現象とも言える状況になっているフリースタイルラップ。その大ブームになるまでの歴史や、現在の状況、文化的影響を解剖する!

“ラップバブル”に至るまでの経緯を一挙におさらい!

フリースタイルダンジョン 「ラップ」がブームだ。  もちろん、何度かラップはブームになっていた。しかし、今回のブームは、メジャーな音楽業界からの発信ではなく、インディな形で行われてきたMCバトルがCSの番組になり、動画サイトなどで拡散したことでごく普通の若者たちまでリーチしたところにある。そして、その裾野は40代以上の大人世代にまで広がっているのだ。  日本ではK.I.N(Mellow Yellow)や宇多丸(RHYMESTER)らが’93年に始めたのが客前で行うフリースタイルの元祖と言われるが、本格的に定着したのは’99年のB BOY PARKにて行われたMCバトルだ。文系や不良といったスタンスを超えて、ラップ・スキルによって雌雄を決することのできるMCバトルは、ラッパーとして名を上げる装置として、そして方法論の新鮮さにおいてラッパーやリスナーから注目を集めた。その黎明期は’99年から’01年までその大会を3連覇し、所属グループ、KICK THE CAN CREWでも商業的ブレイクを果たすKREVAの活躍によって一つの頂点を迎える。  その後、よりバトルのルールを適正化したMC漢が開催したUMBや、3対3で戦うダースレイダー主催の3on3、関西では韻踏合組合主催のENTERなど、その裾野は広がっていく。
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「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」の放送によって劇的な変化が
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