家庭の味はこんなにヒドかった体験集
こんな不況のご時世、日々ムカつくことも多い。その中でも、オイシくない料理を食べたときの怒りほどやるせないものはない。今回、SPA!がアンケートをしてみると、ヒドい料理を食べさせられて怒っている人が、いかに多いかがよくわかった。今回、そんな声を一挙に紹介する。やはり、“食べ物の恨みは怖い”ようである。
【家庭の味はこんなにヒドかった体験集】
場合によっては一生のトラウマになりかねない衝撃メニューとは?
母親の味、家庭の味は、いつまでもいい思い出になるもの。しかし、中には悪夢でしかないケースがたくさんあるようだ。
「ウチの親は病的な薄味嗜好なうえ、『煮込む』ということを知りません。カレーって子どもが大好きな料理だと思うのですが、ガリガリした玉ねぎやジャガイモの入った超薄味カレーは、私の嫌いなメニューのひとつでした」(29歳・♀・アパレル)「母の作る料理はどれもマズいのですが、特にトンカツは最悪。必ず焦げているので苦くて、体にも悪そうで、食べられたモンじゃないです」(36歳・♀・OA事務)
ちなみにこの2人はマズい家庭料理の反動か、かなりの料理上手だという。また、普段の料理は旨くても、新たなチャレンジで、いきなりマズくなることもある。
「シチューの具に、なぜか冬瓜が入っていたんです。予想外のヌルッとした食感に、思わず『ウッ』とうめいて戻しました」(38歳・♀・ピアノ講師)、「餃子の具をハンバーグ風に焼いてキッチンにあったのですが、ニンニクの臭いが強すぎてギブアップ」(38歳・♀・玩具メーカー)、「母が料理番組を録画して作ったカレーが、本当に美味しくて家族で激賞! しかし母はその後、録画ビデオをなくしてしまって……。いまだにうろ覚えで作られるカレーは、一度も旨く作れたことがない。妙にスパイシーなのにコクがなく、作った本人でさえ残します」(35歳・♀・自営業)。
しかし、自宅ならば文句のひとつも言えるが、それ以外の場所ではなかなか難しい。
「子どものころ、叔母がお腹のすいた私に握ってくれたオニギリが、もうめちゃめちゃハンドクリームの味! 30代の今でもトラウマです」(32歳・♀・パート)、「普段ほとんど肉を食べない、海辺の街に住む親戚の家で出されたステーキが、見事に焼きすぎ。ウェルダンどころじゃない。まったく肉の旨みを感じませんでした」(33歳・♂・サービス)、「彼氏の母がハーブティと言う名の、白湯にハーブの葉っぱを一切れ浮かせたものを出してくれました。微妙としか言いようのない味でした」(24歳・♀・自営業)
吐き出してしまいたくても、実行すれば失うものが多すぎて、涙とともに飲み込んだとか。ほかにも、
「叔母がカレーの隠し味にインスタントコーヒーを入れたら、入れすぎてぜんぜん味が隠れてなかった」(35歳・♂・ビル管理)、「姉の作る豚の角煮は、八角という香辛料の入れすぎで、いつも臭い」(32歳・♂・事務)、「麻婆豆腐にハバネロを入れてみた。二口しか食べられなかった」(35歳・♂・建設業)と、料理番組や本の聞きかじりが返って、悲劇のメニューを生んでしまうことが多いようだ。
オイシさを探求するのもいいが、度が過ぎればもはや罰ゲーム並みのマズさに。家庭料理においては、平凡な旨さが一番なのかも。
― 実際に食わされた[激マズ料理]品評会【1】 ―
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