ネットで非難殺到の「ホームレス排除アート」って何だ?
東京・多摩川では優雅な生活を送っている“リア充”ホームレスが存在するという。しかしその一方、都内のホームレスは寝床を追われることもしばしば。その一因としてあげられるのが「排除アート」だ。今回、この巧妙なホームレス排除を調査してみた。
フリー編集者の都築響一氏が「アートの体裁を取りつつ、ホームレスの居座りを防止するオブジェ」を指す言葉として命名した「排除アート」。’16年12月にツイッター上で「アートは社会的弱者を排除するためのものではない」「非人道的だ」などと非難が殺到し、全国紙で取り上げられるほどの騒ぎとなった。
ホームレス支援に取り組む「つくろい東京ファンド」代表の稲葉剛氏は
「排除アート自体は20年前から存在していました。ホームレスが多い公園や駅周辺、ガード下などに設置されることが多いです」
と語るが、その典型例として今も槍玉に挙がるのが、渋谷マークシティや新宿駅西口地下道の突起物(後者は撤去済み)だ。
東京都第三建設事務所の担当者は「オブジェにホームレス対策の意図はない」と語るが、「実質的にホームレス排除に加担している」(稲葉氏)ことに違いはない。
巧妙なホームレス排除の手口に今後も論争は続きそうだ。
― 多摩川[リア充ホームレス]の優雅な日々 ―
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