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大谷翔平からノムさん名言まで…野球好き女子も、コアなファンも楽しめる「プロ野球語辞典」

 実はこんな辞典を待っていた……プロ野球という「国民的娯楽」にまつわる言葉を集めたこの辞典。幼いころは家族や友人と語らいながら覚えた野球のルールや選手。野球通ぶろうとスポーツ新聞や雑誌で必死に覚えた専門用語。そして最近ではネット上で日々紡ぎ出されていく理解不能の「野球スラング」……。それらをユーモアのあるイラストと、簡潔な文章で編んで解説した”現代野球用語の基礎知識”が登場した。

『プロ野球語辞典』著 長谷川晶一 絵 佐野文二郎(オールカラー A5版 ソフトカバー200p)

 2016年の新語・流行語大賞の「神ってる」から世間を驚かせた大谷翔平の「1番・投手先頭打者ホームラン」などの事件、「ベンチがアホやから」に代表される昭和の選手や、監督の名言・迷言も収録。野球を観る上で基礎となる「バット」「ボール」まで、初めて野球を見る人でも楽しめる633コのフレーズが網羅されている。

「辛いさん」「さいてょ(半価値王子)」「ふぁりーどゆー」

 そのなかでも、もはや野球を理解するツールとして欠かせなくなったネット言語(もちろんスラングを含む)に対しての解説が「今の野球」を知る上で役に立つ。  スポーツ新聞や雑誌の見出しにまで、少なからずの影響を与える、2ちゃんねるの野球まとめ板「なんJ」の解説や、そこから生まれた選手萌えの接尾語「●●きゅん」、新井貴浩の「辛いさん」、守備範囲の狭すぎるレフトのせいで、広範囲に守らざる得ないショートの選手を揶揄した「ショフト」などは、今やニコ生で野球観戦する人にはお馴染みのフレーズだろう。  日本ハムを意味する「公」、オリックスを表す「檻」、斎藤佑樹を表す「さいてょ」(“「半価値王子」と呼ばれることもある”という付記には苦笑)や、ときにファンと喧々諤々の議論を巻き起こすダルビッシュ有のツイッターアカウント「ふぁりーどゆー(@faridyu)」、審判界のスター「卍の敷田」など、知れば野球観戦がより楽しめる「トレンドワード」が散りばめられている。
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当時を思い出す”懐かしワード”も
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プロ野球語辞典

ルールや球団、選手や球場、往年の名選手や歴史的事件、ファン心理に至るまで、プ ロ野球にまつわるあらゆる用語を網羅。これ一冊で野球がもっと好きになる!!

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