「カーディガン大嫌い男」が惚れた逸品はユニクロのレディース!
―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第118回目をよろしくお願いします。
▼シンプルから脱出しよう!
昔からどうも「カーディガン」が好きになれません。もちろんアイテムとして悪いわけではないのです。むしろ、中途半端な気温が多い日本では体温調節が容易で、ツヤ感あるニット素材ならば「Tシャツ一枚」よりもグッと大人っぽく、おしゃれな印象も増します。
しかしどうも巷にあるカーディガンは子供っぽい。学生のときに制服代わりにニットのカーディガンを着ていたからか、なんとなく安っぽくて子供っぽいイメージを払拭できないのです。
そんなカーディガン嫌いの私ですが、実は昨年購入してから超ヘビーユースしている一枚があるのです。それがこちら……!
▼メンズとレディースは不公平!?
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1304790
●UNIQLO リネンブレンドカーディガン(長袖) 2990円(+税)
「なんだよレディースじゃねえか!」と思うかもしれませんが、実はこれ、メンズが着てもまったく違和感ありません(いつものサイズよりも1サイズあげるといいでしょう)。
昨今のファッショントレンドは「ビッグサイズ」。このビッグサイズのおかげで「ジェンダレス・ショッピング」の流れが加速しています。ユニクロのレディースコーナーに試しに行ってみてください。どれも大きめサイズのものばかりで、よくよく見ると「あれ? コレ俺でも入るんじゃないの?」というアイテムが目につくはず。ビッグサイズで少しルーズに着用するトレンドのおかげで今のレディース品は肩幅も身幅もメンズ並に大きいものばかりなのです。だから今は「メンズがレディース服を着ることができる時代」です。またレディースも「ビッグサイズ」がトレンドだからこそ「男性服をやや大きめに着る」ことを好んだり、と性差を気にしない「ジェンダレス・ショッピング」は昨今当たり前となりつつあります。
「でもわざわざレディースを買う必要はないでしょ?」
いやいやそんなことはありません。メンズ服とレディース服の値段を見比べれば理解できます。同質のものでもレディースのほうが安いのです。なぜかというと、モノの値段はつくる数に左右されます。10個つくるものと1000個つくるものでは単価に大きな隔たりがあり、これは洋服のみならず小売りなら当たり前のロジックです。メンズの3000円よりレディースの3000円のほうが売れる数が多いので、価格は同じでも明らかに価値の高い素材、凝ったデザインが盛り込まれているのです。いかにも「レディースだ」とバレずに違和感なく着用できるなら、積極的に選択肢に入れるべきではないでしょうか。
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ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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