トラブルも多い一軒家の民泊 トイレが「ボットン便所」だったことも…
空間分野のシェアリングで今もっとも注目を集めるのは、住宅の空き部屋を有料で借りる民泊サービス。これまで日本では法整備が追いつかず、無許可民泊が横行していたが、今年6月9日に民泊新法(在宅宿泊事業法)が参院本会議で可決、成立。早ければ’18年1月にも施行され、さらなる市場の成長が期待される。もちろん、利用者が選べる民泊施設の量・質も充実するだろう。
すでに積極的に民泊を利用する人も多い。年に数回以上、民泊を利用する神田良太さん(仮名・29歳)は、「とくに人数が多い時に民泊がお得」だという。
「普通のホテルや旅館だと、大部屋は合宿所みたいに小汚いか、面白みのないただの部屋。だけど、民泊なら一軒家が一人6000円前後といった値段で借りられる。キッチンのある場合が多いから、地元の食材を買い込んでみんなで料理を楽しんだりして……。古民家や卓球台・温泉がある施設もあり、ホテルよりも“特別感”があります」
ただし、現状では情報量が少なく、トラブルに遭いやすい面も。
「たとえば宿泊施設の個別ページだと、トイレについては個数しか書かれていなくて、行ってみたら“ボットン便所”だったことが。それ以降、予約前に風呂・トイレの状況をメッセージで確認するようにしています。水回り設備がきれいならば、それ以外もそこそこ以上の場合が多い」(神田さん)
コミュニティ主導型マーケットプレイスAirbnbがトラブル回避に勧めるのは評価システム。
「ホスト・ゲスト相互にレビューをし合い、これまでの評価を確認できるシステムがあります。なので、問題のあるユーザーは自然淘汰される仕組みです」(Airbnb広報担当者)
せっかくのプライベートな旅行だからこそ、システムを活用してお得に最大限楽しみたい。
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