武井咲、剛力彩芽らが「全日本国民的美少女コンテスト」に応募した理由
2017年8月8日、“美文化の創造”を目指すオスカープロモーション主催の「第15回全日本国民的美少女コンテスト」本選大会が開催された。
今回は30周年記念大会でもある。グランプリの栄冠は一体だれの頭上に輝くのか……。会場が固唾をのんで見守るなか、1992年の第6回大会でグランプリを受賞した審査員の佐藤藍子が名前を読み上げる。8万150通の応募のなか、頂点に選ばれたのは京都府の13歳、中学2年生の井本彩花(いもとあやか)だった。名前が呼ばれた瞬間、彼女は感極まりつつも驚いた様子でこうコメントを残した。
「こんな私がグランプリを穫れるとは思わなかったので、とてもビックリしていますし、うれしいです。本当にありがとうございました。この思いをまずは家族に伝えたいです」
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趣味や特技はクラシックバレエで、将来の夢は武井咲のような女優になることだという。彼女には今後、様々な業界や分野で大きな活躍が期待される。
さて、ココからは今回のコンテストのハイライトを振り返ってみたい。
1987年、“正統派美少女”の象徴でもあった後藤久美子をイメージキャラクターに第1回が開催されて以来、歴代の大会では佐藤藍子・米倉涼子・上戸彩・武井咲・剛力彩芽・河北麻友子らを輩出してきた。30周年記念大会となる今回は、日本全国はもちろん、海外からの応募も多数。応募総数はなんと8万150通。そのなかから、予選審査を通過した21名がこの日のステージに立った。
今回は、“日本からアジア、そして世界へと羽ばたく可能性を秘めた美少女の発掘”をテーマに行われた。
2020年東京オリンピックの開催を控え、世界より大きな注目を集めている日本。オスカープロモーションは、その日本から、世界中のだれもがその美しさと才能に共鳴するような「美」を発信し、アジア、そして世界へ広げ、さらには宇宙をも視野に入れた美のエンターテイメントを目指しているという。
そんな時代が求める国際的なセンス、自己をマルチメディアで表現できる高い才能と正統性の美を兼ね備えた逸材とは……。
審査委員長には、オスカープロモーション代表取締役社長の古賀誠一。各界の大物らが名を連ね、ゲスト審査員には、真矢ミキ、佐藤藍子、河北麻友子、藤田ニコル、岡田結実。合計20名による厳正なる審査が行われた。内容は、ウォーキング、自己紹介、音楽歌唱、演技、質疑応答。それぞれが得意分野を活かしながら自己アピールを行った。
審査員による審議を待つ間、コンテスト出身の21人により結成された次世代アイドルユニット「X21」のライブが披露され、会場を盛り上げた。
さらには、武井咲、剛力彩芽、吉本実憂、高橋ひかるが登場。豪華な4人によるスペシャルトークショーが開催。それぞれが第一線で活躍中だけあり、会場からより一層の注目を集めた。
かつてコンテストに参加したキッカケについて、4人はこう振り返った。
武井:じつは、賞金が欲しかったから(笑)。でもそれで両親に家を建ててあげたかったんです。結局、グランプリは穫れなかったので、もらえなかったんですけどね。今回は賞金が300万円にあがったみたいで、ちょっと羨ましかったり。
剛力:7歳からモデルになりたいと思っていたんですけど、当時は応募できるコンテストがなかったんです。そんなとき、美少女コンテストの規定が10歳まで下がった。9歳のときに、まだ規定の年齢には達していなかったけど、応募してみようと思って。2次審査で落ちてしまったので、実際にはステージに立ったことがないんです。でも実憂ちゃんのときに立たせてもらって、うれしくて泣きましたよ!
吉本:小さい頃はすごく人見知りで。両親から「このままだと将来はどんな仕事をしてもうまくいかない。大きなコンテストに出て、人見知りを直してこい!」って言われて。おかげで、だいぶ直りましたよ。いろんな人たちと出会って、そのなかで“人ってひとりひとり違うんだな”って。だから、ひとりひとりときちんと話そうと思えるようになったんです。
高橋:もう1回ステージに立ちたいぐらい、私のなかで印象に残っていて。この景色が懐かしく思います。応募したキッカケは、小学5年生の頃からダンススクールに通っていて。先生にオーディションを受けることをすすめられていました。締め切り当日に先生から連絡がきて。それが国民的美少女コンテストでした。
さて、たくさんの美少女を世に送り出してきた全日本国民的美少女コンテスト。今回、栄えあるグランプリを受賞したのは井本彩花である。
<グランプリ:井本彩花(いもとあやか・13歳/中学2年・京都府)>
だが、各部門賞からその後、大きく飛躍した例も多い。各部門の受賞者とコメントは以下のとおりである。
<モデル部門賞:谷口桃香(たにぐちももか・16歳/高校2年・滋賀県)>
「まさか穫れるとは思っていなかったので、とてもうれしいです」
<演技部門賞:伊丹彩華(いたみあやか・12歳/小学6年・東京都)>
「賞を穫れると思っていなかったので本当にうれしいです。ありがとうございました」
<音楽部門賞:藤田桜恵香(ふじたさえか・12歳/小学6年・埼玉県)>
「ありがとうございました。まさか音楽部門賞を穫れると思っていなかったのでビックリしています」
<グラビア賞:木下凛里乃(きのしたりりの・17歳/高校2年・兵庫県)>
「賞を穫れると思っていなかったのでうれしいです。これからも頑張りますので、みなさま応援よろしくお願いします」
<マルチメディア賞:竹内美南海(たけうちみなみ・14歳/中学2年・愛知県)>
「まさか賞を穫れると思っていなかったのですごくうれしいです」
<審査員特別賞:玉田志織(たまだしおり・15歳/高校1年・宮城県)>
「審査員特別賞という素晴らしい賞をいただき、とてもうれしいです」
<審査員特別賞:石井薫子(いしいかおるこ・12歳/中学1年・千葉県)>
「私の憧れの米倉涼子さんと同じ賞を穫れて、とてもうれしいです」
こうして、第15回全日本国民的美少女コンテストは幕を閉じた。ぜひ彼女たちの今後の動向に注目してもらいたい。
<取材・文/藤井敦年、撮影/小原達郎>明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
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