「巨乳ブーム」を作ったエロ本の歴史から、エロ系サイトが狙う紙との差別化まで――エロメディア進化論
これまで、写真と文章が売りのエロメディアと言えば、エロ本だった。はたしてウェブサイトはその代わりとなりうるのか? まずは創刊40周年、現存するなかで最古のエロ本『バチェラー』の歴史を追いながら考えてみた。
巨乳専門誌として知られる『バチェラー』だが、実は創刊時はタレントのインタビューやグラビアを中心とした一般誌だった。しかし、売り上げ不振から洋物ポルノ雑誌へと大胆に誌面を刷新。’70年代末には「巨乳」という言葉もなじみがなく、専門誌も見当たらなかった。
「鉱脈を掘り当てたという感じでしたね。ただ、当時は日本では巨乳モデルが少なく、海外に頼るしかありませんでした」(白石編集長)
’90年前後に日本に「巨乳ブーム」が訪れると、『バチェラー』の売り上げもピークを迎える。
「それまで写真は日本の通信社に使用料を払って使っていたので、どうしてもネタ不足になる。’90年頃から、海外のカメラマンと直に取引し始め、写真の質も上がりました」
しかし、ネットの普及により’00年代に入ると売り上げは下降。DVDは付いたものの、本誌のページ数は減少し、読み応えのあった1色ページの記事も姿を消した。
「ほとんど社内で編集していますし、正直厳しい状況ですが、待ってくれる読者がいる以上やめられない。これだけ印刷の質の高いエロ本は、海外にもないんですよ。せめて2年後の通巻450号までは、頑張りたいと思っています」
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