フェイクニュースに騙される人は、少なからず自覚があるはず/中川淳一郎
改ざんされた写真や嘘情報などが拡散され、時には国際・政治問題にまで発展するフェイクニュース。それを信じてしまう人たちの特徴とは?
「フェイクニュースに騙される人は、すき好んで騙されてるとしか言いようがない」と話すのは、ネット上のデマに詳しい編集者の中川淳一郎氏。
「フェイクニュースに役割があるとすれば、人々の潜在的願望に先回りすること」だと言い、真偽不明な感動話や有名人の噂話が流布するのも、受け手側のニーズによるものと説く。また、ネット村社会においては“喧嘩のツール”としても利用される傾向がある。
「ヤンキーと高学歴、右翼と左翼など実社会では決して交わることのない階層がネット上で簡単に接触できるようになり、不要な争いが起きている。そこでフェイクニュースは互いの持論を補強し、援護射撃をしてくれる材料なんです」
当然、何の生産性もないが、「自分のコミュニティを死守したい人にはうってつけでしょうね」と突き放す中川氏であった。
●中川分析
・偏ったコミュニティに浸かっている人
・世間に不満があり、自説の補強材料を欲している人
・感動を求めている人
【編集者・中川淳一郎氏】
’73年東京都生まれ。ネットニュース編集者。博報堂で企業のPR業務、雑誌ライター、『TVBros.』編集者などを経験。新著に『ネットは基本、クソメディア』(角川新書)がある
―フェイクニュースに騙される人の特徴 ―
フェイクに騙される人は、少なからず自覚があるはず
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