女性の出産、生理の痛みはどれくらい? 男にもわかるように表現してもらった
現在絶賛放送中の秋ドラマ『コウノドリ』を見て、女優さんたちの出産シーンの熱演に心奪われること男性読者も多いのではないだろうか。その熱演を生んでいる痛みは女性がリアルに感じているものであり、ドラマ同様に実際の世界でも男性たちはその痛みを理解できずに、周りでオロオロしてしまっているのでは。そこで、女性特有の痛みである“出産(陣痛)”、“生理痛”の痛みを経験した女性たちに男性にわかるように例えてもらった。
まずは初級編として、生理の痛みを羅列する。
・下腹部をジワジワと上下左右から圧迫をされ続けている
・下痢しそうなお腹の痛みなのに、便意はない
・体の中に手を突っ込まれて、下腹部の臓器をギュッと握られているよう
・体全体に10キロ、腰にプラス5キロくらいの重りをずっと付けている感じ
便意はなく、下痢のような腹痛がずっと続く……。女性より男性のほうがお腹が弱い人が多いので、この痛みは想像しやすいのではないだろうか。体全体に重りを付けているという例えは、二日酔いで体が重くなる時のその数倍の体のだるさを想像してみてほしい。月に1度、5日前後そんな日が続き、さらに生理前には気分まですぐれなくなるPMS(月経前症候群)といった症状で悩まされている女性は多いのだ。
そして、出産(陣痛)の痛みはさらに悲痛な言葉が続く。以下、ゾッとするような特徴を聞いた。
「陣痛の時は、下痢でお腹が痛くてトイレに行きたいのに、便意を我慢しろと言われる辛さがあった。それが数時間も……。その時間が永遠に感じられた」(出産時・32歳)
「下痢の便意が骨盤を叩きながら下りてくる感じ。赤ちゃんが暴れているのかと錯覚した……」(出産時・28歳)
「生理痛の10倍以上は痛かった。あまり切れないのこぎりでジワジワとお腹や下腹部を切り刻まれている感じ。今まで感じたことのない痛みで、もう一人子供が欲しいけど、再度あの痛みと考えると躊躇してしまう自分がいる……」(出産時・36歳)
さらに、少し卑猥ながら男性にわかりやすく説明してくれた女性もいた。
「男性が一度果てた後の、すごく敏感になっている男性器の棒の部分を思いっきり握ったり、強めにこすったりする痛みがずっと続く感じ。私の旦那は果てた後に触ると『痛い』といって触るのを嫌がったりするので、そう言えばどんなに辛いかわかるのでは」(出産時・35歳)
男性の下半身の痛みは、女性には理解しがたい。どれほどの痛みかお互いが理解できない分、上記の例えは互いの気持ちに寄り添えそうだ。
実際に海外で行われている男性への陣痛体験では、チューブのようなものをおなかに取り付け、そこに電気を流して陣痛の痛みを再現するという仕組みになっているとか。もしかすると、男性器に電流を流された痛みが一番近いのかもしれない。
取材・文/藤 文子
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