更新日:2022年11月20日 10:09
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名古屋で成功すれば全国でも通用する!? 名古屋人の庶民性はビジネスで最強だった

―[大名古屋論]―
 経済は安定、メシは旨い、魅力がないと小バカにされるが、住めば都の住み心地……なぜかバカにされ続ける名古屋の底力、真の姿に迫った。

名古屋で成功すれば全国でも通用する庶民派ビジネス論

中日ドラゴンズ 市内のGDPは12兆円を超え、政令指定都市の中では、大阪市、横浜市に次ぐ第3位。この名古屋の巨大なマーケットは、ビジネスマンにとって魅力的な存在だ。だがしかし、そこに新参者が地歩を築くのは、一朝一夕ではかなわない。名古屋で広告ビジネスを展開する大村彰久氏は、創業当時の苦労をこう振り返る。 「何をするにもまずは人間関係ありき。地元の商工会に入っても仕事の話には一切ならず、飲んで食べてドラゴンズ談議ばかりですから不安になりましたよ」  ようやく仕事が回り始めたのは、商工会で友達付き合いをして3年たった頃だという。こうした市場の閉鎖性は批判されがちだが、大村氏はこれも名古屋人が持つ庶民性ゆえだと擁護する。 「名古屋人は引っ込み思案で、つい仲間内だけで楽しんでしまい、排他的に見えてしまう。でもいったん気心が知れると、なんでも話してくれます。この対人感覚はまさに庶民のもので、これこそ名古屋の大きな強みです。名古屋で支持される商品やサービスが、日本全国で人気を博すのは、それが庶民感覚に合致しているからです」  庶民のニーズは万国共通。名古屋でウケれば日本どころか世界展開も夢ではない。商売人は名古屋で腕を磨くのが成功の近道だ。 【大村彰久氏】 ’60年、愛知県生まれ。大阪と東京の広告業界で実績を積み、満を持して名古屋で総合広告代理店を開業。名古屋で人の心をつかむコツをマスターし、今はそのノウハウを応用して、ニュービジネスを全国的に展開している
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