どうせなるなら「お気楽社畜」に!
―[30代のための社畜幸福論]―
「プライベートより仕事優先」「自分の意に反しても会社の命令には絶対服従」――そんな話を聞けば、誰もが心の中で「社畜か。気の毒に」と呟くだろう。だが、彼らは本当に「気の毒」なのだろうか。大して会社に尽くそうとせず、かといって独立する気概もなく、中途半端に会社に居続けるあなたより、彼らのほうがずっと成功しており、幸せなのではないか?
◆ポジティブ思考で「お気楽社畜」に!
上司の考えにどうしても納得できないのに、その決断には従わなくてはならない。そんな状況を「会社に魂を売っているようだ」と感じるサラリーマンも多いだろう。だが「そんなに深刻ぶらず、もっと気楽に『社畜』を楽しみましょう!」と説くのは、現役のカリスマ広告営業マンとして活躍する後田良輔氏。
「なんといっても会社は、目立った取り得のないサラリーマンにもちゃんとお金をくれます。マジメに仕事に取り組めば、仕事のスキルも人間関係のスキルも鍛えることができる。通ったらお金がもらえるトレーニングジムみたいなものです。そのありがたみを、まずは思い出してください」
そのうえで「あらゆる物事は『自分』のために起きている」と考える姿勢が、お気楽な社畜の極意だ。
「例えば今、東京電力の社員や大阪府の職員には、世間の逆風に耐えかねて『辞めたい』と思っている人が大勢いるはず。でも、僕なら絶対辞めません。なぜなら『ネタになる』から。転職市場においても『どん底の状況で会社に留まれるのはトラブルを乗り越える体力を持っている証し』と映るでしょう。今が大変でも『それに立ち向かうオレってイケてる!』と考えるナルシシズムが、あなたを前向きにします。『会社のため』『社会のため』といった崇高な志だけでは、どうしても疲れますからね。納得いかない上司の決断に対しては、意見として『反対』を述べても、命じられたミッションは懸命に遂行するのが『筋の通った社畜』。これは、あなたの評価を上げる絶好のチャンスなんですよ」
【後田良輔氏】
累計30億円以上稼ぐ現役大手広告代理店の営業マン兼スーパー副部長。著書に『ぶっちぎり理論38』(ダイヤモンド社)も話題
― 30代のための社畜幸福論【4】 ―
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