“恵比寿疲れ”した30代独身OLが引っ越す街・人形町の魅力とは?
30代の総合職独身OLの居住地として人気の場所と言えば、都内では中目黒、三軒茶屋、学芸大学といった恵比寿や六本木へのアクセスがよい東急線沿線というイメージを持つ人は少なくないだろう。
だが近年、毎週末の合コンやデートに疲れ、生活費を落とす目的からも彼女たちが次々とこれらのエリアを去っている。
大手町や渋谷の大手IT企業に勤務する総合職女性たちは、いわゆる“恵比寿疲れ”を起こしているのだ。
そんな彼女たちが、今こぞって引っ越すエリアがあるのをご存知だろうか。
それが都心の一等地にある中央区・人形町だ。
学芸大学(目黒区)から2年前に人形町に引っ越した加藤瞳さん(仮名・33歳・大手人材系)によれば、人形町エリアは「30代に入ってから“恵比寿疲れ”をしていた自分には住み心地がよく、30代独身OLには最高の街」なのだそうだ。
確かに、ネットで「人形町 賃貸」などと検索してみると、“女性”や“一人暮らし”といったサジェストが出てくる。物件サイトを見ていても防犯設備などが整った女性向け・女性専用の賃貸も多く見受けられた。
「人形町は、子育て世代もそこまで多くないので肩身は狭くならないし、やきとん屋のひょっとこのように普段使いの居酒屋もあって、とにかく住んでて気がラク。イレール人形町のようにワインがおいしいビストロもあるので、女友だちを呼んでも楽しい。恵比寿でよく見るギラついた隠れ既婚リーマンがTinderで知り合ったであろう20代OLとデートしている姿を見かけないだけでもストレスがないですね」(同上)
歴史ある観光地としてのイメージやオフィス街の印象が強い人形町だが、女性の人気を集める理由とは果たしてどのようなものなのだろうか。
人形町は散歩がおもしろい街だ。人形町通り・新大橋通りといった表通りは都心のオフィス街といった感じだが、中層・高層マンションも混在しており、一歩路地に入ると下町の風情が色濃く残っている。
界隈にはミシュランが3つ星をつけた料亭「玄冶店 濱田家本店」、親子丼の「玉ひで」、鯛焼きの「柳家」、粕漬けの「魚久」、人形焼きの「重盛」などなど、ハイレベルな飲食店が点在。
手頃な価格の店も多いのが下町らしいが、特に有名なのは様々な老舗店が軒を連ねる400メートルの商店街・甘酒横丁で、料亭のある小菊通り(芸者新道)や居酒屋の並ぶ住吉小路といった穴場スポットもある。
30代独身OLはなぜ人形町を選んだのか?
個人系の絶品グルメ店が多く、交通利便性も最強
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ