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新大学生の「友達づくり」が必死すぎる。入学前からSNSで繋がらないと不安!?

その不調[4月病]

大学生の4月病が深刻化している!

 環境変化に対応すべく努力をするもののストレスをため込んでしまい、その反動で連休明けころから無気力状態に陥ってしまう5月病。だが、今どきの新大学生たちは5月を待たずに4月病が深刻化しているという。 「いまや、友達づくりやサークル選びは入学式前から始めるのが常識。SNSでは『#春から早稲田 #ガイダンス』というように、ハッシュタグで検索をかけ、一斉にフォローしてつながりをつくるんです。入学式前にすでにグループができ上がっていて、乗り遅れてしまうと『大学でぼっち確定! どうしよう! 百年の孤独!』と落ち込んでしまう。なかには4月の段階で大学に来なくなってしまうコも……」と憂うのは、早稲田大学文化構想学部助教で、『大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ』(左右社)の著者・トミヤマユキコ氏。  また、4月はサークルの新歓合宿や歓迎会などの行事も目白押しだが、これも一部の学生にとってはプレッシャーとなる。 「問題は“学生間の経済格差”です。入学直後はクラスコンパやサークルのイベントで予想以上にお金がかかりますが、奨学金をもらってギリギリで通学している学生は気軽には参加できない。サークルやグループになじめずに孤独感を深めてしまう学生もいるんです。学生が孤立しないように、大学側も必死で、ホームルーム機能を兼ねた演習授業の担当教員には『数週間にわたって無断欠席している学生がいたら、必ず報告するように』という連絡が回ってくるほどです」(トミヤマ氏) その不調[4月病] ひとりでご飯を食べていても何も言われないし、好きな友達と遊んでいればいい。多様な価値観を学べる点が大学の魅力なのでは? 「いまの学生は、素直で真面目ゆえに、孤立したくないし、ちょっとのつまずきで自分が全否定された気になってしまう傾向があるように感じます。講義内容はもちろんですが、『大丈夫、そんくらいのことで死にゃあしないから』ということをこそ教員は教えないといけないのかもしれません」(同) 【トミヤマユキコ】 早稲田大学助教・ライター・研究者。大のパンケーキ好きが高じて著したガイド本『パンケーキ・ノート』(リトルモア刊)が話題に。大学では少女マンガ・サブカルチャーについての講義を担当 ― その不調[4月病]! ―
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