爆笑問題・太田 光「自分はテレビにいまだに受け入れられてない」
大学の同級生・田中裕二と’88年にコンビを組み、今年、結成30周年を迎えた爆笑問題の太田光。バラエティ番組で見せるエキセントリックな姿とは裏腹に、漫才ではタブーをも恐れずに政治や社会について鋭く斬り、さらには映画監督や小説家としての顔も持つ。今年で53歳、30年という時間の流れを振り返りつつ、その胸中を赤裸々に語ってもらった!
――突然ですが、爆笑問題は今年30周年、おかげさまで『SPA!』も今年30周年を迎えます。
太田:あっ、そうなの?
――はい、同じ’88年デビューです。
太田:まあ、でも、長いっちゃ長いよ。30年前……そうか『SPA!』と同じって言われると、そんな長いんだって思うね。学生時代からあったような感覚だから。
――何かひと言ありますか。
太田:ないよ(笑)。もう普段あまり雑誌を手に取ることないし、今ではすっかりオジサンの雑誌になっていて、ただただ時間がたったなと。
――ご自身は50代に突入して、デビュー当時と比べると、だいぶ落ち着いたという感覚はありますか?
太田:慣れちゃったというか、大人になっちゃったのかもしれないね。どうなのとは思うけど。それこそ忖度じゃないけど、ある程度、これは世の中的にワーワー言ってもしょうがないだろうって、一旦呑み込んじゃう感覚というか。それでも自分は青くさいほうだと思うんだけど。
――周囲は違いますか?
太田:俺はまだふわふわしているけど、52歳とかってもう周りは相当落ち着き始めて、ギャーギャーやっている人ってあまりいなくて。気がつくと、田中なんかもう3人の子どもの父親だったりして、本当は守りに入んなきゃいけないんじゃないの? という環境ではありますよね。だけど、まあ、なんかね、俺自身がまだやりたいことのいくつもできてない。なんか本当に、いつまでたっても若手みたいな気分でいるんでね。
――いまだに何かが満たされないってことですか?
太田:「これだ!」ってものがなかったというより、できてないんだよね、やりたいことが全然。長年そういう状態でいて、もう諦めようかなと思ったり、何か別の道で、とか思ったり。それも全部、簡単に言うと「バラエティをやりたい」ってことなんだけど。例えば、映画でもテレビでも、そのド真ん中……俺にとってのド真ん中なんだけど、それがまだ一向にできてない、自分の中で。未練というか、心残りというか、そういう状態がずっとある。
ド真ん中のバラエティをいつの日かつくってみたい
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