更新日:2022年12月26日 01:24
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新幹線の「自由席に座れる確率」を上げるには? 並ぶ車両、選ぶ席の正しい決め方

新幹線 このGWに帰省や旅行などに出かけるという人も多いだろう。  貴重な大型連休ともなれば、移動時間も少しでも賢く快適に過ごしたいものだが、やはり気になるのが利用する新幹線の混雑だ。例年、GW期間中の新幹線は混雑率100%を超え、希望の列車の指定席券を取れないどころか、自由席にも座れず目的地まで立ちっぱなし…という事態も十分に考えられる。  そこで当記事では、東海道新幹線を例に新幹線で少しでも快適に過ごすためのポイントを、サイト『新幹線旅行研究所』などを運営し、『旅行総合研究所タビリス』の代表を務める鎌倉淳氏に伺った。

自由席車両は“偶数&2ケタ番号”の号車を狙え!

シート

座席の数は号車によって異なる。座席数が多い偶数号車を狙おう

 まずは、指定席が取れなかった場合の自由席で乗車する際のポイントだ。  16両編成の東海道・山陽新幹線は、『のぞみ』だと新大阪寄りの1号車〜3号車、『ひかり』では新大阪寄りの1号車〜5号車、『こだま』は新大阪寄りの1号車〜7号車と東京寄りの13号車〜15号車が、自由席車両となる。  「自由席に“確実に座れる方法”はありませんが、座れる確率を上げる方法はあります」と語る鎌倉氏は、こうした自由席車両の位置や車両によって座席数が列車によって微妙に異なる点に着目する。 「例えば『のぞみ』の自由席は1号車が65席、2号車が100席、3号車が85席です。先頭車両の1号車は運転席がある分、座席数が少なく、3号車も車両の端にトイレや喫煙ルームがあるため、2号車に比べ座席数が少ない。したがって、駅のホームに同じくらいの人数で行列ができていたなら、2号車に並んだほうが座れる確率が高くなります。4号車も定員が100名ですので、『ひかり』のように4号車が自由席の場合は4号車も狙い目です」  先述の通り16両編成の東海道新幹線では、自由席は1~3号車など小さな車番号の車両がメインだが、『こだま』では12号車〜16号車といった2ケタ車両に自由席が設置される場合もある。 「多くの人は『自由席といえば1~5号車あたり』と思っているので、こうした2ケタ号車の自由席も狙い目。『こだま』では13号車90席、14号車100席。15号車と16号車はやや少なく80席と75席があります。自由席の車両番号は案内板に表示されていますし、アナウンスもありますので、2ケタ号車が極端に空いているわけではありませんが、編成端の車両の自由席は最後に埋まっていく傾向があります。そのため、16号車など車両番号の大きい自由席は、時間帯によっては閑散としている時もあるんです」  『こだま』の一部列車は東京寄り13号車〜15号車が指定席だったり、全車自由席だったり、一部例外の車両もあるそうだが、基本的には“自由席車両は偶数車両・2ケタ車両が座りやすい”と考えよう。 東海道新幹線 ちなみに、指定席車両でオススメの号車はあるのだろうか。 「指定席なら基本的に号車はどこでもいいと思いますが、タバコの煙が嫌いな人は、喫煙ルームから離れたところがいいでしょう。東海道・山陽新幹線N700Aでは、普通車は3号車(博多寄り)、7号車(東京寄り)、15号車(博多寄り)、グリーン車は10号車(東京寄り)が喫煙ルームですので、指定席では7、8、11、14、15号車は避けて。また、12~16号車は団体に割り当てられやすいです。団体と一緒になりたくない人は4~7号車が正解。喫煙ルームから離れていて、団体客と混じりにくいという点では5号車が一番です」  逆に喫煙ルームが近い場所がいいなら7号車がおすすめとのこと。なお、東北・上越・北陸新幹線では喫煙ルームがないので、喫煙者・非喫煙者で違いはないそうだ。
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