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風俗業界に堕ちた外国人留学生たち「日本に憧れて留学したのに…」

 昨年末に31万人を突破した外国人留学生。コンビニや飲食店で働く外国人の姿はもはや日常となったが、その陰には仕事をしなければ生活できないという厳しい現実がある。週28時間までの就労基準を超え、バイトざんまいの毎日……。そんな“出稼ぎ留学生”たちの知られざる生活に迫った

日本に憧れ留学するも、気づけば風俗業界に。出稼ぎの日々を送る

 困窮を極める留学生たちのなかには、“性稼業”に手を染めるものもいる。中国人留学生のリーさん(仮名・19歳)もその一人だ。 「幼少期から日本の漫画、アニメなどのカルチャーに強い憧れを持っていました。裕福な家庭ではなかったので、学費は自分で稼ぐ気持ちで、去年、埼玉県にある日本語学校に入学しました」  夢見た日本で待っていたのは、最低賃金のコンビニで働く「地獄」だった。食べることさえ厳しい生活のなかで、頼りになったのは同胞。学校周近の中国人が集まる食堂に足繁く通うにようになる。 「女性店主は私と同じ情に厚いと言われる福建省出身。親身になって身辺の世話をしてくれたこともあり、“日本のママ”と呼んで信頼を寄せていましたが……」  食堂に通うにようになって3か月、中国人エステを勧められた。 「最初は断り続けていましたが、『ヌキはあるけど脱がないから』と何度も説得されて、断りきれなくなり……」  同じ中国人留学生が20人近く在籍することの安心感もあり、次第に留学生として学ぶ自分と、風俗嬢として働く自分とのギャップに慣れていったと話す。 「2時間の接客で6500円、一日でだいたい2万円近く稼げます。週4日出勤で月30万円以上もらえるので、コンビニでバイトをするのがバカらしくなっちゃいました」  学費の支払いに追われることはなくなり、勉強に充てられる時間も増えたという。 「今さら生活水準は戻せない。お金を貯めて今度は別の国に留学したいという夢があるから、しばらく風俗で頑張ります」
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月に1回、兵庫から東京まで出稼ぎに
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