入ったら出られない竹藪、触れるとたたられる木…全国に残る「禁足地」とは
「一度入ると二度と出てこられないという市川市の竹藪」、「その木の落ち葉に触れただけで祟られるという甲州市のホオノキ」など、平成の現代日本に、いまもなお「人々が畏怖し立ち入らない場所」が残されているという。
TBSの人気深夜番組「クレイジージャーニー」でもおなじみ、オカルト研究家で『禁足地巡礼』の著者である吉田悠軌氏は、そんな日本各地に残された「禁足地」を数多く訪ねている。
「足を踏み入れるのを禁じる地」と書く「禁足地」とはいったいどういう場所なのか? 祟りや心霊現象があるような怖いスポットなのだろうか?
吉田「『禁足地』とは宗教や信仰文化において、入ってはいけないとされる場所のことです。私有地・軍事基地・研究施設など現実的な理由による『立ち入り禁止エリア』と『禁足地』とは分けて考えた方がよいですね。
各地の禁足地は『祟りや心霊現象がある』と言い伝えられている、または昔はそう言われていた場合が多く、そういった意味で怖れられてはいました。
イタズラ者が入らないように恐怖によって制限する、という意味もあったでしょう。科学的検証によって証明できるような、本当の祟りや心霊現象があるかどうかは、私にもわかりませんし、誰にもわかりません」
吉田氏の著書によれば、禁足地には、「昔、神が降り立った場所」や「神事を行う場所」など、信仰上の理由から神聖視されている場所が多いという。奈良県大神神社の「三輪山」のように、山全体だったり岩や島、神社の一隅であったりするが、福井県の氣比神宮のように小学校のグラウンドにぽつりと社叢(しゃそう・聖なる森)が残されていることもあるとか。
「見たものを口外してはいけない、お言わず様」や、沖縄の御嶽、天皇陵など
禁足地についてもっと知りたい方はコチラを。
『禁足地巡礼』吉田悠軌・著 扶桑社新書 人が足を踏み入れてはならない場所が、日本各地には点在している。 |
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