更新日:2019年01月17日 18:16
仕事

出世の見込みがない40代サラリーマンが、年収1000万円になれたワケ

 誰もが一つの目標として憧れる「年収1000万円」というステイタス。しかし、同年収を超える日本人の割合はわずか4%にすぎない。総務省の発表によれば、東京都在住の40代サラリーマンの平均年収は約717万円と全国平均より高水準ではあるが、多くの人が800万円未満で滞留していることがよくわかる。  そこで今回は、年収1000万円に到達した人たちはどのような仕事のやり方、日常生活を送っているのかを取材してみることにした。
年収800万円の壁を超え

年収1000万円の袴田さん、本棚には法律関係の書籍がズラリ。「今でも知識は常にアップデートを心掛けています」

現場営業マンは挫折! 法律知識を身につけ社内で重宝される存在に

――袴田 武さん(仮名・45歳)不動産業  45歳にして不動産会社の部長職、年収は1000万円。どう見ても勝ち組エリートの袴田武さん(仮名)だが、「6年前まで出世に縁遠い年収600万円のサラリーマンだった」と自嘲する。 「入社当初から飛び込み営業が苦手で、必死に頑張っても成績は“中の中”かそれ以下が定位置でした」  36歳で事故によるケガのため入院し長期離脱。会社に戻ると、閑職とされる部門への異動辞令が出された。 「もちろん悔しかったですよ。ただ、定時に上がれるので時間はある。そこで以前から興味のあった不動産に関する法律や会計学、過去の取引物件の事例を学ぶ時間に充てました」  調査部門に異動し1年。専門知識を身につけた袴田さんの元には、難しい案件を抱えた営業マンから同行の依頼が来るようになった。  3年後には「法律に詳しいヤツがいる」という噂が全国の営業所に広まり、役員から直々に「また営業をやらないか」と声がかかったそう。異動先は、法律知識が必要とされる大型物件の売買・管理を扱う部署だった。 「法律の知識が生かせたほか、そこは新規開拓がなく先方とじっくり向き合える部署だったので僕の性格に合っていました。おかげで常に一、二を争う成績を残せるようになり、昨年末この部署の部長に昇進。44歳で年収は1000万円を超えました」  皆から重宝がられるスキルを身につけたことで平均値を脱した袴田さん。今は不動産専門の法律アドバイザーとしての独立も考え中だという。
年収800万円の壁を超え

現在の年収1020万円

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