「エコノミー運賃+1000円」でフルフラットのビジネスクラスに乗れる裏ワザ
国際線でも中長距離路線を中心に投入されているフルフラットのビジネスクラス。フライト中は完全に横になって寝ることができるため、快適度は狭いエノコミークラスとは比べるまでもない。
ただし、会社が払ってくれる出張ならともなく、自腹でビジネスクラスに乗れるだけの余裕がある人はそう多くないはずだ。
例えば、JALビジネスクラスの東京~ロサンゼルス往復の場合、最も安い「おトクなスペシャル運賃」(2~3月搭乗分)でも35万4000円。割引運賃でかなり安くなっているとはいえ、庶民が手に届く金額ではない。
だが、そんなフルフラットのビジネスクラスが国内線の一部の便にも運用されている。限られた機材を有効活用したい航空会社の事情があるようだが、運賃は通常の国内線と同じ。これを利用しない手はないだろう。というわけで実際に乗ってみた。
今回搭乗したのは、成田→大阪(伊丹)行きのJAL3007便。機材は出発日によって異なるようだが、ビジネスクラスは「クラスJ」扱いになっており、エコノミー運賃+1000円と大変リーズナブルだ。
ちなみに成田空港のJAL国内線の保安検査場があるのは第2ターミナルの2階の奥まった場所。国際線とは別フロアのため、初めて利用する人にとっては少しわかりにくい。
検査場を抜けてすぐの場所にJALのサクララウンジがあるが、クラスJの乗客は利用対象外。JALは上級会員でもなかったため、残念ながら中に入ることはできなかったがサンドウィッチなどの軽食が用意されているほか、シャワールームも完備されている。
先日利用したANAの国内線兼用のアライバルラウンジもそうだったが、成田はJALも他の空港の国内線ラウンジよりも充実しているようだ。
搭乗口はラウンジの近くにもあったが、この日のJAL3007便は歩いて10分ほどの離れた場所にあるゲート。着くとすでに搭乗が始まっており、機内に入り前方のクラスJ用の席に案内されると、そこは各座席がボックス状の半個室になったビジネスクラス仕様のシートが並んでいる。以前、CMで紹介されていた本来のクラスJのシートよりもはるかにゴージャスだ。
ほかのクラスJの乗客たちも想定していなかったか、「まさかフルフラットとは思っていませんでした」と興奮気味で語っていたのは海外旅行先から帰国し、同便に乗り継いだ男性。また、ビジネスマンらしき別の男性客は、スマホで機内や座席を撮影しまくっていた。
あくまでクラスJ扱いなのでウエルカムドリンクや機内食も当然なし。通常の国際線のフルフラットシートでは各座席に用意されている枕や掛布団などの寝具はなかったが、離陸後ベルトサインが消えた後は座席をフルフラットモードに。CAさんにブランケットを持ってきてもらい、それを毛布代わりにして仮眠。
国内線でもフルフラットのビジネスクラスがある?
寝具はないけど、横になれるのは快適!
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。
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