夫がSNSの問題児だった。女優への粘着ストーカー行為が妻に発覚して…
先日、アイドルがSNSにアップした自撮り画像の瞳に写り込んだ景色から、おおよその住所を特定して待ち伏せ、わいせつ行為をしたとして男性が逮捕された。なにげない投稿に個人情報が含まれていることを世に知らしめたのである。
見慣れない法律事務所からの封書が埼玉県在住の主婦・森本房子さん(仮名・50代)の元に届いたのは、今年の初めの頃。中に入っていたのは「警告書」と記された一枚の用紙だった。
「全く身に覚えがなくて。まさか、夫が内緒で借金をしているのでは? などと考えましたが……」
しかし、その警告書は意外なところから送られてきたものだった。
「芸能事務所からだったんです、しかもアダルト系女優の事務所さんです。所属する女優さんを夫が脅迫していると。もう何がなんだか全くわからず、とにかく旦那を問い詰めましたが、知らん、と言ったきり何も言わずで……」
取り付く島もない夫を余所目に、森本さんが法律事務所に電話すると「本来は本人にしか言えないのですが」と前置きした上で、事情を説明してくれたのだった。
「インターネット上で、夫がとある女優さんに嫌がらせをしていて、女優さんが大変困っていると。何度も警告したのに嫌がらせを止めなかった。そこで止むを得ず、警告文書を送ったって」
森本さんによれば、夫はつい2年前に手に入れた「スマホ」を使い、食事中以外はほとんどスマホを眺めて暮らしていた。リビングで、寝る前の寝室で、トイレや風呂でもスマホを片時も離さなかった。夫がそれほどまでにハマったのはアダルト動画である。
猫にマタタビ、夫にスマホ、やることは一つしかない。
「そりゃ気分悪いし、気味も悪い。でも、お金がかかるわけでもなく、人に迷惑さえかけなければ良い、そう思って見過ごしていたんです。それがこんな情けないことに……」
さて、今回は若者の事案だったが、現在では中高年もスマホを持ちSNSを始めるようになった。その便利さや楽しさに驚き、熱中する人もいるだろう。だが、スマホ慣れしていないことから舞い上がってしまい、暴走した挙げ句、家庭崩壊寸前まで追い込まれてしまった例もある。
中高年のスマホ暴走問題、家庭は崩壊寸前に…
1
2
新聞、週刊誌、実話誌、テレビなどで経験を積んだ記者。社会問題やニュースの裏側などをネットメディアに寄稿する。
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ