更新日:2016年02月04日 22:48

表情筋エクササイズでかえってシワが増える危険性も!

長年、「そういうものだ」と思い込んでいたことが、実はまるっきり違っていたという経験は誰にでもあるだろう。そこで、我々が普段当たり前のように思っていた定説をもう一度、洗い直してみたい 【からだ編】 エセ科学や誤解に基づく”定説”が横行! ― 美容 ― <定説>表情筋エクササイズで若返る <真実>かえってシワが増える危険性も! 「小顔・たるみ防止」などとして、テレビでよく見る「表情筋エクササイズ」。だが、実はシワのもとになると、よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子院長は言う。 「シワは、紫外線や自然の老化によってできるもの。靴の履きジワと一緒で、皮膚が硬くなることで、繰り返し同じところを折りたたむから、もとに戻らなくなるのです」  例えば、目が悪い人は眉間に、よく笑う人は目尻にシワができるなど、表情のクセによるところもあるらしい。 「骨格筋が骨にくっついているのに対し、表情筋は皮膚にくっついているもの。表情筋のエクササイズをすることで、皮膚の同じところが何度も折りたたまれるわけで、その回数が多ければ多いほど、シワになる危険性があります。たるみ防止のトレーニングにはなったとしても、シワができるデメリットのほうが大きいのでは?」  シワを作らず、たるみ止するには、超音波や低周波マッサージなどを使ったほうが良いそうだ。 <定説>コラーゲンの服用でシワが消える <真実>コラーゲン自体は吸収できない  肌の弾力を保つコラーゲンだが、肌に直接塗っても分子が大きいため吸収されないことは周知。そこで、「飲むコラーゲン」などがありがたがられているが、それらも「肌のコラーゲンにはならない」。 「分子の大きいほうから順に、タンパク質、コラーゲン、ペプチド、アミノ酸となっています。コラーゲンを経口で摂っても、一度アミノ酸まで分解されて、全身のいろいろな場所に分配され、骨や筋肉などいろいろな形で使われます。肌まで行き届かないこともあるし、結局、肉や魚などタンパク質を食べていれば同じことなんですよ」 【吉木伸子氏】 よしき皮膚科クリニック銀座院長。著書に『今さら聞けないスキンケアの正解』(主婦の友αブックス)。医学的根拠から見た本当に正しいスキンケアの基礎知識を身につけることができる ― 日本人の[定説]はウソだらけだった!【6】 ―
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