飯豊まりえが1年を振り返る「人生が変わるほど濃密だった」
今年もドラマや映画に引っ張りだこ、女優としてのキャリアを着実に積み重ねている飯豊まりえ。乙一原作のホラー映画『シライサン』では主演を務めるが、現場では数々の怪奇現象に遭遇したという。“呪いの連鎖”に立ち向かう彼女の心構えとは?
近年、女優としての成長が著しい飯豊まりえ。来年の1月10日公開の主演映画『シライサン』では、主人公・瑞紀役でホラーに初挑戦する。
「実はホラーは苦手ですが、貴重な経験でした。お芝居的には顔のアップのシーンが多いので『パラノーマル・アクティビティ』や『ソウ』シリーズを観て参考にしました。撮影現場では照明が何度も落ちる怪奇現象も起きましたけど、あまりにも続くので恐怖を通り越して、最後のほうは『もういい加減にして!』と思ってました(笑)」
謎の怨霊“シライサン”をめぐる、呪いの連鎖の恐怖を描いた本作。週刊SPA!連載「働きアリに花束を」(爪切男)の挿絵でもおなじみの漫画家・崇山祟によるコミカライズ版も発売中だ。
「こうやっていろいろな形でシライサンが広がっていくのは恐ろしいです。初めはそうでもなくても、後からゾワゾワする、かなり不気味なホラー・キャラクターが生まれた感覚があります。漫画を読んでぜひ映画も観に来てほしいですね。でも皆さん、漫画でも呪われますから気をつけてください(笑)」
女優業だけでなく、さまざまなジャンルの仕事に取り組んだこの一年。そんな今の状況をどう捉えているのか。
「10代とは違い一年一年が大きいですね。この1、2年で人生が変わってもおかしくないくらい濃密です。仕事ではときどき迷うこともありますが、想定外のことも楽しむ、という方向に転換して受け止めています。そうやってひとつひとつ積み重ねていくことが自信につながっていくのかなって」
不安や戸惑いを楽しさに変換すること。それが、怖さを乗り越える心得なのかもしれない。
【飯豊まりえ】
’98年、千葉県生まれ。’12年女優デビュー。雑誌『Oggi』『MORE』のモデルを務める一方、映画やドラマ、バラエティ番組などでも活躍。主演映画『シライサン』は’20年1月10日から全国ロードショー。監督は小説家「乙一」として知られる安達寛高、出演はほかに稲葉友、忍成修吾、谷村美月、染谷将太、江野沢愛美ら
撮影/中山雅文 ヘアメイク/加勢 翼 スタイリング/徳永貴士 取材・文/中村裕一
※週刊SPA!12月17日発売号より株式会社ラーニャ代表取締役。ドラマや映画の執筆を行うライター。Twitter⇒@Yuichitter
ホラー女優の意外な弱点
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