更新日:2023年05月15日 13:21
恋愛・結婚

クリスマス、本当に寂しかったのは恋人がいる人たち…?

 クリスマスが終わり、一気に年越しムード。恋人や家族、友人と過ごす人が多いだろうが、いっしょに過ごす人がいなかったり、予定が何もなかったりすると“寂しい人”認定されてしまう風潮を感じる。
クリスマス

※画像はイメージです(以下同)

 だが、本当にクリスマスに寂しい人は意外な人たちだった——。

クリスマス当日、彼氏から告げられた「仕事に決まってんじゃん!」

 莉子さん(26歳・仮名)は、「今年のクリスマスはなんていうか……悲惨でしたね」と苦笑する。だが、彼女には付き合って半年の彼氏がおり、初めて迎えるクリスマスだった。本来なら幸せなイベントのはずだが……。 「彼は行きつけのバーの店員なんです。通って3年ぐらいかな。ずっと仲が良くて、まぁ簡単にいうとお互い“都合の良い関係”だったんですけど(笑)。急に『そろそろ付き合う?』みたいな話になったのが半年前。私の酒癖が悪いこともだらしないことも知っているし、ちょうどいいかなぁ〜と思ってOKしました」  いかにも“オトナ”らしい恋愛のコースともいえる。身体の関係のある仲良しから恋人になったらうまくいきそうなものだが、内情は意外と複雑だった。 「彼は、“気楽に付き合える” から私を良いと思ったみたいなんです。でも、私は最初サバサバに見えるけど、付き合うとものすごく恋愛体質。付き合った記念日とか、クリスマスや誕生日、バレンタインとかはキッチリやりたいタイプなんです。それに関係が変わって初のイベントだから、すっごい期待しちゃいました」  だが、そんな莉子さんの想いとは裏腹に、彼からはクリスマスに関する連絡は全くない。思い切って予定を聞いてみると、返ってきた言葉は「仕事に決まってんじゃん! 飲みに来る?」という的外れなものだった。 「飲みに行ってそのままお泊りでも良かったけど、どうせいつもと変わらないんだろうなって思ったら会いたくなくなっちゃった。冷めたというよりは、悲しくなりましたね。26歳のクリスマスって最初で最後。もう2度とない。ちょっと大げさですけど。それが恋人がいるのに、1人で自宅でウーバーイーツを頼んで缶ビールを飲んで、本当に孤独でした」  去年のクリスマスは女友達とワイワイホームパーティを開いたという莉子さん。恋人がいるからといって、必ずしもいっしょに過ごさなければいけないわけではない。友人と過ごす選択肢はなかったんだろうか。 「それも出来たんですが、付き合うことになった時に浮かれてみんなに報告したから『きっとサプライズあるよ〜!』『初クリスマス楽しみだね!』って言われすぎて誘えなかった……。だから具合悪くて家にいるって嘘付きました。彼とは今まで3年も仲良くしていて、恋愛相談もしていたわけですよ。だから、多少私の好みというか望みは言わなくてもわかってくれてるかなぁ、なんて期待しちゃってました。クリスマス後に冷たいLINEをしたら、『なんか怒ってる? 言ってくれなきゃわからないよ』ってきました。プレゼントも無し。これじゃあ、別に恋人じゃなくてもいいような……って思いましたね」  たしかに、もともと“都合のいい関係”から実際に付き合うことになった場合、記念日を祝うとか昼間に外でデートでもしない限り、何が変わったかわからない。もはや付き合うメリットすらないのかもしれない。
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好きなアーティストのクリスマスイベントを優先する彼女
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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