ピエール瀧の俳優復帰は早すぎ?山田孝之が後押しした復帰に、業界人の声は…
昨年3月にコカイン使用容疑で逮捕され、麻薬取締法違反で懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けたミュージシャンで俳優のピエール瀧(52)が、今月より映画『ゾッキ』(2021年公開予定)の撮影に参加し、芸能活動に復帰することが明らかになった。
ドラマ制作会社で働き、現在はフリーのプロデューサーをするA氏はこう語る。
「一部の報道でもありましたが、すべては山田孝之さんの計らいがあってこそ。『凶悪』という作品でピエール瀧さんと共演し、意気投合していた山田さんが“できるだけ早く彼を復帰させてあげたい”という思いからオファーをしたようです。
出演する映画『ゾッキ』は、山田孝之さんをはじめ、竹中直人さん、斎藤工さんといったクリエイター志向の強い俳優陣が監督を務める作品で、竹中さんや斎藤さんはもちろんのこと、制作スタッフ陣もピエール瀧さんを温かく迎え入れているようです。さらに、山田孝之さんが主演を務めて話題になった、ネットドラマ『全裸監督 シーズン2』(ネットフリックス)にもピエール瀧さんの出演を求めているようです」
しかし、A氏はピエール瀧氏の地上波復帰は難しいと予測する。
「NHKはほぼ出禁状態ではないでしょうか。逮捕直後に降板が決まった『いだてん ~東京オリムピック噺~』は期間平均視聴率が8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大河ドラマ史上最悪の数字を叩き出してしまった。この低視聴率はピエール瀧さんの責任ではありませんが、局としては出足をくじかれたという印象があるでしょうし、再犯率の高い薬物犯罪者を別のドラマに呼んで、同じ失敗を繰り返したくはないと思っている。すでに沢尻エリカさんの一件でヤラかしてしまっているので、なおさらでしょう(苦笑)」
かつてドラマのキャスティングにも関わっていた、民放キー局プロデューサーのB氏にも話を聞いた。
しかし、20代から薬物を使用していたうえに、数多くのテレビ番組やアニメ映画の降板で生じた損害賠償問題なども片付いていない中での芸能界復帰に、世間では「時期尚早では?」「謹慎期間が短すぎる!」といった疑問の声や否定的な意見も数多く挙がっている。それでは、業界関係者たちは今回の逮捕から1年足らずの復帰劇をどのように思っているのであろうか? ズバリ本音を直撃してみた。【#竹中直人 監督 #山田孝之 監督 #齊藤工 監督】が #大橋裕之 先生の傑作漫画『#ゾッキ』を実写映画化!✨
— 大橋裕之原作『ゾッキ』『∞ゾッキ シリーズ』 (@zokki_movie) February 3, 2020
大橋先生の故郷でロケ地となっている愛知県 #蒲郡 で、#鈴木寿明 市長らと制作発表記者会見を行いました。
これから約1ヶ月に渡り撮影を行います。2021年公開まで宜しくお願い致します! pic.twitter.com/BpQvRcmZfo
山田孝之の計らいで……
天性の“狂気じみた役”が仕事を減らすことに?
「私は時期尚早とは思いません。彼らのような再犯率の高い薬物依存者だった人々は、仕事をさせることが一番だと、ある取材で伺ったことがあります。一般の薬物犯罪者も執行猶予期間中に働いたりしている。それがピエール瀧さんは芸能人なので、多くの人の目に触れる映画の仕事だったというだけ。ただ、“見たくない人も見てしまう”という意味では、テレビ局では起用しないと思います」 「一つ心配なのは、狂気じみた役どころや不気味な雰囲気の演技ができる役者さんだっただけに、そういうダークな役をしたときにどうしても薬物のことがちらついてしまうことですね。たとえ、映画やネットドラマでも悪人役としてはキャストしづらいのが本音かと……。そうなると仕事が減っていくのかなと思っています」
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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