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安倍首相の滑舌はなぜ悪い? ボイストレーナーが明朗回答

 4月7日19時、安倍晋三首相が会見を開き、東京や大阪など7都道府県を対象に、新型コロナ特措法に基づく「緊急事態宣言」を発出した。

安倍首相の滑舌が悪くて聞き取れない…の声

安倍晋三首相

(c) Palinchak

 感染者数が日に日に増加する厳しい状況ということもあり、多くの国民が会見に注目したことだろう。宣言を受け、「緊急事態が遅すぎる」といった政府への批判もある中、ネット上では「安倍さんの滑舌が悪くて聞き取れない」の声も挙がっていた。  確かに、安倍首相の滑舌はお世辞にもいいとは言えず、以前から指摘されていたことだ。もちろん滑舌の悪さを責めるつもりはないのだが、記者会見を始め人前で重要な話しをする機会の多い総理大臣という仕事、舌は滑らかの方がいいに決まっている。  安倍首相の滑舌は、今からでも良くなることはあるのだろうか? そんなことが気になった取材班は、ボイストレーナーに取材を敢行した。

安倍首相の滑舌はなぜ悪いのか?良くなるのか?

 今回取材に協力してくれたのは、創業61年の老舗ボーカルスクール「上野ヴォーカルアカデミー」の校長・上野由紀さん、代表専任講師・上野実咲さん。まずは、安倍首相の発声について話してくれた。 「安倍首相の発声は全体的にもったりして聴こえ、50音の中でも特にカ行・サ行・タ行の発音が不明瞭なことが多いです。先般の緊急事態宣言会見のお言葉の中では、例えば『クラスター対策』『施設建設』などカ行・サ行・タ行が組み合わさる言葉が不明瞭に聴こえました。中でも最も気になるのが『シャ・シュ・ショ』の発音。『重症者対応』『病床数』『医療従事者』などの言葉が発声しにくそうに見受けられます」  では、安倍首相の滑舌はなぜ悪いのか? プロの意見は以下だ。 「これらは舌が発声の邪魔をしていることが原因と考えられます。カ行・サ行・タ行は舌を動かして発音する行です。そのためこれらの行の発音が不明瞭な場合、舌の動きに原因があるとわかります。安倍首相の場合、顎・口元が小さく口腔内が狭いことで舌の動きが窮屈になっていると考えられますね。  このタイプの方は、舌が上顎にべったりとくっついていてほとんど上下に動きません。位置も形もほとんど変化しません。舌が口の中でダランと広がった状態で、声の通り道である空間を塞いでしまう。さらに舌の筋肉があまり発達しておらず、舌をほとんど動かすことなく、アゴの力に頼ってアゴを『パクパク』と動かすことで話そうとします。  滑舌という字のごとく、舌が滑らかによく動くと話し方の歯切れがよくなり、舌が動かないともったりした歯切れの悪い不明瞭な声に聴こえてしまいます」  顎・口元が小さく口腔内が狭いとのことだが、素人からすると改善することはなかなか難しいのでは? と感じる。ずばり、安倍首相の滑舌は良くなるのだろうか? 「声を出すためには表情筋、口輪筋、舌などあらゆる筋肉を使っています。これらの筋肉をトレーニングによって鍛えることで、滑舌は改善します」
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安倍首相に最適な滑舌トレーニング法は?
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