コロナで引退を決意したキャバ嬢、自粛期間中に得た“気づき”とは?
新型コロナウイルスの影響で多くのキャバクラが休業要請に応じた。キャバ嬢たちは新たな収入源を求め、動画配信アプリやオンラインキャバクラに活動の場を移すなど、夜の世界にも新たなトレンドが生まれつつある。そんななか、自粛期間中に人知れず引退を決意したキャバ嬢も少なくない。
一般企業で事務の仕事をしながら副業でキャバ嬢をしていた美羽さん(26歳・仮名)は、「コロナのおかげで地に足がついた暮らしができるようになりました」と話す。
美羽さんはこれまで週1~2回はキャバクラで働き、副収入を得ていた。
「大卒でなんとなく入った会社なんですが手取りは18万円。実家暮らしなので、家賃はかかりませんが、家に3万円入れたら全然お金が足りなくて。大学時代にがっつりキャバクラでバイトしてたんで、なんとなく店を転々としながら続けていました。
夏休みや冬休みに友人と海外旅行に行ったり、毎月の美容院、ネイル。あとは普段のランチでも気にせず1000円は使ってたし、スタバも2日に1回は行ってた。そこまでブランド物を買っていたわけではないけど、1万円以下ぐらいの洋服は深く考えずに買っていましたね。カードは毎月10万円~15万円は引き落とされてたけど、正直言えば、何に使っていたのか自分でもよく覚えていません」
そこまで散財している感覚はなかったというが、小さな積み重ねで気づけば毎月金欠。確かにスタバに月10回行けば余裕で5000円は超えるし、ランチも1回1000円使えば月に2万円以上はかかる。
「キャバクラのバイト代が月7万円ぐらい。単純計算で月収25万円で、家に3万円入れても22万円は自由に使えていたのに……。給料日前には財布に1000円とかしかなかった」
そんな美羽さんだが、勤めていたキャバクラは緊急事態宣言が解除される前に、あえなく閉店してしまった。
「ビックリしました。田舎の割にそこそこ客も入っていたし、潰れることはないだろうと思っていたんですが。ラストイベントとかも何にもなく……。まぁ、私たちキャストはお店の懐事情までわかりませんけど」
どちらにせよ、5月6日を過ぎるまでは引きこもる予定だったという美羽さんだったが、「時給2500円とかでいいんで、ゆるい店ならすぐ見つかるだろうと踏んでました」と、当初は別の店を探してキャバ嬢のバイトを続けるつもりでいたそうだ。
しかし、引きこもり生活を続けていくうちに生活習慣と金銭感覚に大きな変化が起こったのだという。
コロナの影響でひっそりとキャバ嬢引退を決意
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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