パチンコやらない人が、パチ屋の営業再開を喜ぶ理由
全国で緊急事態宣言の解除が発表され、徐々にコロナ禍以前の生活に人々は戻りつつある。一時は、営業の自粛や営業時間を短縮をしていた飲食店や遊技場もちらほらと店を開け始めている。パチンコ店もその一つだ。
普段からパチンコ店を利用している人には周知だが、実際のところパチンコ店はそのイメージに反して常にクリーンでマナー良く、心地よい空間を提供している。先入観で「パチンコ屋は汚い」と思っている人ほどそのギャップに驚くことうけあいだ。そこで今回はあえて、パチンコ店で日常的に遊戯をしないが店舗を利用したことがある人に、利用した理由と良かった点についてきいてみた。
「私はパチンコをしませんが、パチンコ店はよく利用します。喫煙者なのでタバコが吸いたいけど、喫煙所や灰皿が近くに置いていないときはパチンコ店に行って一服しますね。もちろん、その際にパチンコは打ちません」
そう語るのは、都内のメーカーで営業職をしている加藤聡さん(仮名 28歳 男性)だ。現在はリモートワークだが、営業という職種上、コロナ禍以前はほぼ日常的に外回りで喫煙のためパチンコ店を頻繁に利用していたという。
「都内以外のパチンコ店には必ずといっていいほど、店舗の一角や、遊戯台の隅に灰皿が常備されているんです。私のようにタバコを吸うためだけに店舗を利用しても店員に嫌な顔一つされることもない、接客が行き届いていますからね。最近はどこで吸っても煙たがられるので本当に重宝していますね」
さらに加藤さんは、パチンコ店には立地上の強みもあると説明する。
「パチンコ店は大体どの駅にも一軒はありますし、駅の近くにあるのが素晴らしいですよね。駅近くの喫煙所が少しずつ撤去されてきているのでなおさら貴重です。同じ考えなのか、仕事の合間パチンコ店に立ち寄ってみると、スーツを着たサラリーマン風の人を結構見ますよ。みんな疲れた顔でタバコを吸っています」
喫煙者にとっては、休憩所に似た意味合いを持つパチンコ店。しかし、そんな彼らの心のオアシスもここ数か月で様変わりしてきているという。
「受動喫煙防止条例の影響で、都内では4月から店内での分煙が徹底されています。対象は飲食店だけでなく、遊技場も含まれているのでパチンコ店も分煙になっています。分煙になってから一度都内のパチンコ店を利用したのですが、最悪でした。小さな喫煙ブースに客みんなで肩を寄せ合い縮こまりながらタバコを吸うんです。何だか悪いことでもしている気分でしたよ」
喫煙者にとってのオアシス? パチンコ店の便利なところ
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