『半沢直樹』続編はほぼ確実。テレビ業界人がにらむワケ
今年の夏ドラマで『半沢直樹』(TBS系、日曜午後9時~)が全話平均視聴率20%超え、最終回視聴率は32.7%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)という“令和史上最高視聴率”を記録。また、ツイッターのトレンドワードにも同作のキーワードがズラリと顔を並べるなど、7年前の第1シリーズに匹敵、いやそれ以上とも言えるほどの大きなムーブメントを巻き起こした。
コンテンツの多様化によるドラマ離れやリアルタイム視聴が減るなかで圧倒的な視聴率と話題性を誇った同作だけに、ネット上では「もう半沢たちに会えないのか……」「毎週の楽しみがなくなった!」といった嘆きの書き込みが相次ぎ、“半沢ロス”が今なお続いている。
まずは、TBS以外のキー局に務める、ドラマやドキュメンタリーを手掛けてきた40代のプロデューサーA氏に話を聞いた。
「『相棒』や『科捜研の女』など、ドラマをシリーズ化することでブランド力を強めているテレビ朝日さんと違って、TBSさんは以前ほど続編を作りたがらない風潮になっている。その意味でも今回の第2弾が放送されただけでもかなりの決断だったはず。しかし、あれだけの大ヒットドラマを今回で終わらせるのは、ウチの局であればあり得ない(苦笑)。TBSさんでなければ、来年の夏クールでやっていると思います。
続編が難しい理由としては、豪華すぎるキャスト陣のスケジュール合わせやギャラの兼ね合いがあると聞いています。歌舞伎役者さん、映画や舞台の出演をメインにしている俳優さんも多く出演しており、キャストそれぞれが数年先のスケジュールまで押さえられている状況で、易々と『第3弾もやります!』とは言えないのだと思います。あとは、出演料でもかなりの予算をつぎ込んだようなので、そのあたりがネックになっているのでは?」
そんな世間の反響もあって早くも続編を望む声が聞こえているが、先日行われたTBSの定例社長会見で瀬戸口編成局長は「スタッフ、キャスト含め全力を出し尽くした。そういう意味では考えておりません」といった主旨の発言をし、現状での続編放送を否定。
しかし、ファンとしてはたとえ数年後になっても続編やスピンオフ作品を期待してしまうところ――。そこで、ドラマ業界の関係者たちから『半沢直樹』の続編にまつわる情報を集めた。
続編は豪華すぎるキャストゆえ困難を極める?
局関係者にも明かされない徹底ぶり
続いて、TBSでのドラマも手掛けている制作会社の女性プロデューサーB氏に続編にまつわる情報を聞いた。 「局(TBS)に勤務する人たちにも続編やスピンオフについての情報が回ってきていないようです。最も『日曜劇場』枠は2~3年先までどの作品をやるか、どの俳優をメインでやるかがほぼほぼ決まっている状況なので、前作と今作のような7年間のブランクとは言わずとも、4年以上はなさそうな模様です。 ただし、局員から聞いた話ではスペシャル版や映画でスピンオフ作品を進めようとしている動きがあるようで、香川照之さんが演じた大和田取締役をメインに据えようとしているそうです。でも香川さんのスケジュールや役作りへのテンションを考えると、しばらくはないのでは……と聞いています。個人的には映画で“大和田の顔芸”を見てみたいですけど(笑)」本日いよいよ夜21時!15分拡大版の最終回が始まります。2人から感謝の1000倍返し…お楽しみに! pic.twitter.com/D9Klw2PYAa
— 香川照之 / 市川中車 (@_teruyukikagawa) September 27, 2020
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。
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